低い方が怖い?いくつあったら理想?LDLコレステロールの真実

   

こんばんは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は昨日に続き、LDLコレステロールについてのお話です。

 

 

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まずは、前編からご覧くださいね。

痩せ型のLDLコレステロール高値は○○を疑おう!

高値になる原因以外に、コレステロールって何?というところから、コレステロールの役割についても書いています。低値の方にも読んでいただきたい内容にしています。

 

さて、今日はLDLコレステロールの低値になるパターンについてお話ししたいと思います。
高値の方も勉強になるように、値の目安も入れており、高値から低値になるケースについても説明しています。

高値の方がスタチン系のお薬で無理矢理下げると、この状態になると思っていただければわかりやすいです。これを知ると、安易にお薬を飲むのは怖くなりますよ。

 

低すぎるのが問題な理由

端的に言って、LDLコレステロールは低すぎるのが問題です。
通常の健診では“高いことのスクリーニング”しかしないのですが、分子栄養学ではむしろ低いことを問題と捉えています。

その理由は、コレステロールの機能にあります。

昨日の復習になりますが、コレステロールは、こんなものの原料です。

  • 胆汁
  • ホルモン
  • 細胞膜
  • ビタミンD
  • CoQ10

コレステロールが低いということは、これらの原料が少ないということ。原料がなければ作れないので、これらの生成もお粗末だということです。

具体的には、血管が脆くなって脳内出血を起こしやすくなったり、脂質が消化吸収できなくなったり、胃もたれを起こしたり、髪やお肌がパサパサになったり、アレルギーが起きやすくなったり、生理不順やPMSが起きたり、風邪を引きやすくなったり、骨が脆くなったり、疲れが取れなかったり・・・と、あらゆる全身疾患に繋がります。

人間の体にある60兆個の細胞の膜が脆くなると考えると、恐ろしいですよね。コレステロールが少ないと、細胞膜は元気ではいられないので、全身の症状に繋がるというのも納得。

 

この仕組みが理解できると、お薬で無理矢理数値だけを下げることがいかに本末転倒であるか、わかると思います。火事の出火元を何とかしないと、コレステロールの生成だけをお薬で阻害しても意味がないわけです。必要があるから作っているわけですからね。

例えば、スタチン系のお薬を飲むとCoQ10の生成が阻害されます。CoQ10を多く必要としているのは心臓なので、結果的に心臓に負担をかけることに繋がります。

このように、なぜ上がっているか、なぜ下がっているかの根本原因を無視した数値だけの改善は、意味がないどころか悪影響がある可能性があることを覚えておきましょう。

 

LDLコレステロールが低値になる要因

それでは本題の、LDLコレステロールが低くなる要因についてです。
原因はこんなことが考えられます。

  • たんぱく質不足
  • 腸内環境の悪化
  • 肝機能低下
  • 甲状腺機能亢進

見てわかるように、高くなる要因と本質は同じです。

そもそもの材料のたんぱく質摂取が足りなかったり、食べていても消化吸収ができなかったりすれば、コレステロールは低くなるのです。

ということは、腸内環境の改善から始めると効果が出やすいということ。なぜなら、たんぱく質不足も肝機能の低下も甲状腺機能の問題も、腸内環境が一番ベースにあるから。

 

よくあるケース:高値から低値に変化

体内の炎症が治まったり腸内環境が改善したりすると、高かった数値が一気に下がり、今度は低い数値になるケースもよくあります。それは、今まで炎症で隠されていただけで、本来のスペックが露呈するから。

元々は肝臓のスペックが低く、LDLコレステロールも低いはずの人でも、炎症があったり甲状腺機能の低下があると必要なコレステロールが使い切れず、余って数値が高くなるという仕組み。

中性脂肪が低いのにLDLコレステロールが高いケースでは、甲状腺機能が良くなるとLDLコレステロールが正常値になることもよくあることなのです。

 

実は、私もそのパターンを経験している1人です。

かつては低中性脂肪✖️高LDLコレステロールでしたが、低血糖ケアなどのベースを整えて、甲状腺機能を向上させる試みを行ったら、LDLコレステロールが一気に下がったということがありました。

このお話は、機会があればしてみようかなぁと思っています。
ブログでは一般論が多くなりがちで、案外、自分のデータについて言及しないものですね。

 

目安の数値はいくつ?

全体のバランスを見ることが大事なので、数値で一喜一憂する必要は全くありませんが、一応の目安もお伝えしてみましょう。

分子栄養学での目安の理想値は、こんな感じ。

LDLコレステロール 100〜
HDLコレステロール 70

LDLコレステロールが上がる要因、下がる要因は、それぞれ前回と今回でお伝えした通りです。

 

ただしこれはあくまで目安で、LDLコレステロールは140ぐらいあっても全く問題はありません。むしろ、LDLコレステロールが100を切ると鬱症状が表れると言われていますので、低いときこそ注意が必要。

特に更年期や閉経後の女性であれば、140ぐらいあると優秀で、私若々しいわ〜と思っていただいて大丈夫。高いなら高い原因を把握しておくことが大事なのです。

日本での基準値は140以下とされていますが、諸外国と比べてもかなり厳しめ。それは、スタチン系のお薬を売るための癒着だったという説もあるほど。

健康診断で範囲を超えても、それだけを気にする必要はないと言えます。簡単に言えば、他とのバランスを見て、高くなる要因を見つけましょう。そして、低い場合には、栄養療法に理解のあるお医者さんやカウンセラーに相談することをお勧めします。

 

アンチエイジングにもコレステロール

最後に、美容とコレステロールの関係にも触れておきます。

中年以降になると、痩せている人よりもふっくらしている人の方が若々しかったりすることが多いのは、何となく感じることがあるかと思います。急に痩せたりしたときに、疲れた印象や老けた印象を抱くのも、コレステロールが一因。

コレステロールがしっかりあると、お肌や髪の原料が豊富にあるわけですからね。
アンチエイジングにも、コレステロールがしっかりとあると良いということは覚えておきましょう。

 

個別カウンセリングでは、あなたの血液データを見て、お悩みや状態に合わせてオーダーメイドで様々なご提案をさせていただきます。コレステロールが気になる方やアンチエイジングに興味がある方など、ぜひご相談ください。

お申し込みはお問い合わせページよりお願いいたします。

 

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それでは、また。

 

 

 

 

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