伝統工芸士 現代の名工 佐藤勝久さんの南部鉄瓶を購入!

      2024/03/07

こんにちは。manaです。
先日アップした銀座でのお買い物記事で、別途ご紹介すると書いたものを載せたいと思います。

 

前の記事はこちらをご覧くださいね。

【銀座 チーズ王国】最近のお気に入りのトリュフの白カビチーズと、珍しい赤ワインのウォッシュチーズ、合わせるウィスキーと、イッタラのグラスなど、銀座でのお買い物

 

本物の南部鉄瓶との出会い

元々はクリストフルで銀のカトラリーを見に松屋銀座の7階に来たのですが、ちょうどエスカレーターを降りたところで南部鉄器の展示販売会をやっており、つい足を止めてしまいました。

というのも、私たちは去年から、南部鉄器の鉄瓶を買おうと話していたのです。

 

実を言うと、もっとお手頃なメーカーのもので、買おうと決めていたものがありました。
2人で生協のチラシを見て、大きさとデザインから半ば消去法で、これがいいかもというものに絞っていた感じです。

主人から、「生協であったら注文していいよ」と言ってもらっていたのですが、やはり長く使うものなので、実物を見ていないことがどうも気にかかっていました。また、塗装の件でも気になる点があったので、すぐにネットで買うこともできましたが、何となく買わずにいたのです。

 

そんな折、いわゆる「本物」の南部鉄瓶が目の前に!思わず食い入るように見てしまう私たち。
早速販売員の方が近付いてきて、いろいろと説明をしてくださいました。

  • 大切に使えば100年でも使えること。
  • 鉄分補給に良いこと。
  • お茶のお味が断然美味しくなること。
  • この鉄瓶は、いわゆる普通の南部鉄瓶とは格が違うということ。
  • お手入れは思っているよりもシンプルだということ。

知っていたこともあれば、知らなかったこともあり。
特にこの鉄瓶の素晴らしさについては、当然ながら聞いて初めて知ったのですが、このお話を通じて、一口に鉄瓶と言ってもいろいろ違いがあることがわかりました。

 

パッと見て違いが気になったのが、鉄瓶のお色について。
私たちが買おうと思っていた南部鉄瓶は、もっと真っ黒なものでしたが、こちらで販売されているのは全て茶色がかっていると言いましょうか。想像していた「鉄瓶のお色」よりもかなり茶色く感じたのです。

その理由を主人が聞いてみるとそれは、それは塗装の色の違いなのだそう。
工場生産のいわゆる真っ黒な鉄瓶は、鉛などが入った塗装を塗っているから真っ黒に仕上がるだけなのだこと。

まぁ外側なので味には違いはないけれども、こちらの鉄瓶は鉛の入った塗装をせずに仕上げているそうで、より好感が持てたのは事実です。

【追記】水沢鋳物工業協同組合の事務局長の方からご連絡をいただき、工場生産の南部鉄器であっても鉛を使っている事実はないとのことでした。この黒は黒漆によるものとのことなので、安心して大丈夫だそうです。

 

たぶん、主人が買うだろうというのがわかったのでしょうか。最初の使い始め方から、使い方の注意やお手入れ方法まで、詳細に説明を始めてくれました。

「いい?絶対にお水を入れっぱなしにしちゃいけないのよ?」
「沸かしたらすぐにポットに移し替えて、空にして、余熱で乾かす、これだけ!」
「水垢を付けるのが大事!これを付けるまでが大変!いっぱい使うのが早道!毎日使ってください」

 

独特のテンポで、楽しそうに説明する販売員のおじさま。聞いていると思わず引き込まれてしまう感じで、単にデパートの催事場のアルバイトの方ではなく、この鉄瓶を売るのを専門にしている方なんだなぁというのがわかります。

主人が質問したことに対しても非常に的確に答えてくれたりして、製品のことを熟知されていました。この鉄瓶の素晴らしさをよくわかっているからこそのセールストークで、この鉄瓶が好きで好きでたまらないのが伝わってくる感じなのです。

 

聞いているうちに、私も鉄瓶を“育てたい”気持ちがムクムクと起こって来ました。
隣りの主人の顔を見ると・・・真剣そのもの!いえ、もはや、買うかどうか迷っているというよりも、どの柄にしようか選んでいるという段階の様子でした。

 

販売員の方も、今度はどの鉄瓶が私たちにおすすめか、説明を始めました。

実際には使わずに、飾る用途にするようなものもあるとのこと。大きすぎても小さすぎても使いにくいので、2人なら1.2リットルのものが実用的で良いのではないかと提案してくださいました。
満タンまで入れて沸かすことはないので、この大きさで1リットルぐらいでしょうか。確かに私たちもこのぐらいの大きさのものを買おうとしていたので、ちょうどいいかなぁと思いました。

柄については、どれもおめでたいものであり、それぞれのご由緒などを教えていただいたりして、ふむふむと聞き入る私たち。どれも素敵でしたが、やはり最初に買おうと思っていた、一番スタンダードな霰の柄にしました。

 

それでもお値段がお値段だし、私はこういうとき、(ちょっと気弱になって)一旦帰って考えるのですが・・・主人は決断がとても速くて、「買おう」と即決してくれました。

思えば、普段は優しくて穏やかな主人の、そういう即断即決力が男らしくて素敵だなぁと思ったことを改めて思い出したりして♡

 

南部鉄瓶を購入

そんなこんなで、初の南部鉄瓶を購入しました。

 

丁寧に包んでくださり、持ち帰りました。鉄なので、結構重いですね。

 

私たちが選んだのは、こちらです。

◇佐藤勝久作 南部鉄瓶 平丸型 霰 1.2リットル

現代の名工と呼ばれる佐藤勝久さんの作品です。
こういった催事での展示販売のみで、店舗に並べての販売や通販などはしていないとのこと。ここで出会うことができたのも何かのご縁でしょうか。

 

この霰模様も、なんと1個1個手で打って作られているとのこと!何粒ぐらいあるのか聞いたのに忘れてしまったのですが、気が遠くなりそうな作業だと思ったことだけは覚えています。

 

こんな感じの、鉄瓶色のお箱に入っていました。

お引っ越しなどのときに必要になりそうなので、説明書と一緒に保管してあります。

 

説明書は2枚入っていました。

こちらは各言語のイラスト付きの簡単なもの。

こちらはわりと詳細なもの。

 

元々茶道で鉄瓶の扱いは慣れてはいましたが、ガスで使うのは初めてだし、ちょっとドキドキ。
最初は慎重に、じっくりできるときがいいなぁと、次の週末にすることにしました。

 

ついに使い始めてみました

使い始めの中は、まだこんな感じ。

最後の釜焼きも全て手作業なため、多少のムラができるとのこと。お写真では見えにくいのですが、確かに色が均一ではなく、赤い部分が所々にあって、人の手で作業されているのがわかります。

 

使い始めは、何度か水道水を沸かして捨ててを繰り返します。
外側は、沸かしたお湯で流せばOK。こすったりは必要ありません。

 

下準備を終えて、早速いつも飲んでいるお茶を入れてみると・・・

とにかく美味しい!お味がまろやか!お茶の甘みが出ている!

と、一口目から大感激の私。
まだ全く育っていない段階のはずなのに、今までとはお味が全然違うのです。

 

主人が以前、鉄瓶を買うことを勧めてくれたとき、「せっかく茶葉やお水にこだわってるんだから、お湯の沸かし方もこだわってみたらもっと美味しくなるんじゃないかな」と言ってくれましたが、まさにその通りでした。

お恥ずかしながら、ティファールで沸かしたお湯でお茶を入れていた私。主人は常々、どうして私がそこにはこだわらないのか疑問に思っていたようです。

 

しばらく使ってみると・・・?

使い始めて3週間弱経ったでしょうか。だんだん内側の色もいい感じに変化してきました。

まだまだですが、ほんの少し水垢も付いてきています。

 

一つネックだったのは、我が家は水道水は使っていないということ。
お茶を入れるのは全てミネラルウォーターなので、鉄瓶を育てるための大事な水垢が付きにくいと言われており、その点がどうかなぁと思っていました。

実際は、ミネラルウォーターでも順調に育っている様子。ずっと水道水を沸かしている場合に比べたら、付きにくいのは事実かもしれませんが、それでも徐々に付いてきているように思います。

ただ、飲むときに沸かすのは変わらずミネラルウォーターなのですが、合間に水道水を沸かしてみたりして、なるべく鉄瓶が育つようには工夫してみてはいたりします。

もし意図的に水垢を付けたいのであれば、理論上は、コントレックスとかを何回か沸かしたらいいと思うのですが、敢えて今は自然体で使ってみています。機会があれば試してみてもいいかなぁという気はしていますが、もうちょっと先のことになりそうです。

 

3週間で、外側の色も変わってきました。

元々茶色っぽい鉄瓶ですが、さらに赤味が増しているように思います。

 

火から下ろすとこれでもまだ黒っぽくなっているのですが、火にかけると顕著です。
錆ではないし、これもまた風合いになるので、あまり気にせず使っています。

外側は、鉄瓶が熱いうちに、固く絞った布巾で優しくトントンすればキレイになるので、そんな感じでときどきお手入れしています。基本はお湯をかければいい感じになります。

 

数回使うと、底の周りも赤っぽく変色しました。

このことは特に聞いていませんでしたが、ガスに含まれる水分などが原因だと推測しています。
こちらも、お湯をかけてから固く絞った布巾で優しくトントンすれば落ちますし、緑茶を入れたティーバッグで黒く戻すこともできるみたい。

まぁお味には影響がないので、そのままでも良い気はするのですが・・・何となく気になって、ときどきお手入れはしてみています。

 

とにかくは、中を触らないのと、水を入れっぱなしにしないことだけ守れば大丈夫。
鉄のフライパンと扱いの基本は一緒なので、思っていたよりも簡単でした。

引き続き使ってみて、また様子を載せてみようかと思っています。
育っていく様子も、せっかくなので経過を見て行けたらなぁなんて考えています。


【海外発送対応 IH対応】南部鉄器/南部鉄瓶 伝統工芸士 佐藤勝久【平丸型 たんぽぽ 1.1L sato51

買ってみての感想

こちらの鉄瓶で入れるお茶は美味しくて、お茶の時間が楽しみになりました♪

最近は、水出しのお茶も一旦沸かしてから冷まして作ったり、お湯で出して冷ましてから冷やしたりしているほど。こんなにお水の味が変わるのかということに、今さらながら驚いています。

お料理でも使いたいなぁと思うのですが、それにはちょっと沸かせる量が少ないので、まだ試せずにいます。今度時間があるときに、鉄瓶で沸かしたお湯でお出汁を取って、お味噌汁を作ってみたいなぁと思っているところです。

 

こちらのアイテムも、早くも買って良かった2018年で1位になりそうなぐらいのお気に入り。(確か、「サンラメラ」のときも1位だったような~?笑)
もっと早く買えば良かったと思っているぐらいで、今まで飲んできたお茶は何だったんだろうと思うほどです。

鉄分の補給にも良いので、毎日飲んでいるお茶で自然と鉄分を摂取できるのも嬉しいポイント。
何よりお味が美味しいし、いいことづくめで、持っていない方にはぜひおすすめしたいアイテムだと思いました。


【海外発送対応 IH対応】南部鉄器/南部鉄瓶 伝統工芸士 佐藤勝久【平丸型 たんぽぽ 1.1L sato51

それでは、また。

 

 

 

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