「アレルギーの原因と対策」を分子栄養カウンセラーが徹底解説!
2021/01/19
こんばんは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日はアレルギーについてのお話をしてみます。
(※昨年のバケーションで訪れた沖縄の古宇利島。“ここで暮らしたらアレルギーとかなくなっちゃいそう”な場所♪)
アレルギーの3つの原因
今や日本人の2人に1人はあると言われているアレルギー。
花粉症やアトピー性皮膚炎にアレルギー性鼻炎、喘息や食べ物アレルギーなどが代表的ですよね。
アレルギーは免疫疾患の一つですが、上記のように出てくる症状は様々。
でも要は、免疫異常が引き起こしていることなので、根本は同じだと言えます。
ではその根本原因は何でしょうか?
- 腸内環境の悪化
- 炎症体質
- 粘膜免疫の低下
ざっくり言うとこの3つです。
これらが原因で、本来反応すべきでないものに対して免疫が誤作動してしまうというわけ。
挙げた3つの原因について、少し説明を加えてみましょう。
腸内環境の悪化
免疫の7割は腸にあるので、腸内環境が悪化すると、免疫も低下します。
アレルギーのある方は、腸内環境も悪いことがほとんど。そして、その自覚がない方も多いです。
腸内環境の悪化は、栄養の消化吸収やエネルギー代謝にも関わってくるところなので、腸の問題は腸だけではありません。
炎症体質
近年の食生活は、炎症を起こす油(オメガ6)が過剰になりがちで、腸の炎症を引き起こす食べ物(グルテンやカゼイン)で溢れています。腸の炎症=腸内環境の悪化。体のどこかに炎症があると、反応性の免疫物質や炎症物質が体内を巡るので、全身に飛び火して、炎症体質になります。
また、ストレスが多かったり、生活習慣の乱れも炎症に繋がります。
粘膜免疫の低下
粘膜免疫に必要な栄養不足により起こります。例えば、ビタミンDやビタミンA、亜鉛。
もちろん、粘膜免疫も免疫なので、腸内環境の悪化や炎症体質によっても低下します。
免疫低下は原因でもあり、結果でもあるという感じで、キレイに整理するのが難しいところ。
アレルギーの根本治療
アレルギーの治療は、西洋医学では対症療法が一般的です。
病院に行くと、花粉症であれば抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎であればステロイドが処方されます。矛盾を感じながらも、症状が辛くて使い続けている方も多いのではないでしょうか。
何年も繰り返していると何となく気になって、「使い続けても問題はないのか」「副作用はないのか」と聞いたりもしてみるのですが、大抵は「リスクがない」と説明されることがほとんど。何なら「上手に付き合いましょう」と、まるで一生のパートナーのような言い方をされることもあります。
分子栄養学的に見ると、使い続けることにはリスクがありますし、使わないに越したことはないと感じますよね。
それでは、根本からの治療方法あるのでしょうか?
まずは、先ほどのアレルギーの起きる仕組みからもう一度考えてみましょう。
アレルギーが起きる原因は、以下の3つでした。
- 腸内環境の悪化
- 炎症体質
- 粘膜免疫の低下
ということは、この逆を行けば良いということ。
つまり、腸内環境を改善し、炎症体質を治し、免疫の正常化をすれば、アレルギーは治すことができるのです。
出てくる症状は、皮膚ならアトピー性皮膚炎だったり、目ならアレルギー性結膜炎だったりと様々。ですが、根本原因が一緒なので、対処方法は基本的に同じです。
それでは、上に挙げた3つのポイントについて、サラッと説明してみます。
腸内環境の改善
これだけで、記事が10本ぐらい書けてしまいそうなぐらい奥が深いテーマです。
腸内環境の改善には、まず腸の炎症を抑えるところが重要。リーキーガットが起きていたら治す必要があるし、そのためには「4つのR」と呼ばれる治療を行います。
「4つのR」については長くなるので、いずれ記事にしたいと思いますが、簡単にできる腸内環境の改善ということで、まずはこちらの記事をご参考にどうぞ。
「4つのR」の中のエッセンスも実は含まれています。
炎症体質の改善
これまた、記事が20本ぐらい書けてしまいそうなぐらい奥が深いテーマです。むしろ、炎症体質の改善こそが分子栄養学の根本とも言えるのではないかとも思えるほど。
炎症は、実際に症状が出ている場所(アトピー性皮膚炎なら皮膚とか)だけでなく、無自覚に、腸や上咽頭、歯などにもあることが多いです。上でも書きましたが、体のどこかに炎症があると、反応性の免疫物質や炎症物質が体内を巡るので、全身に飛び火する仕組みになっています。だから、炎症は炎症体質を招くのです。
上咽頭の炎症はEAT(Bスポット治療)が有効。鼻うがいやミサトールも効果的です。
そして、炎症体質に手っ取り早いのは摂る油を替えること。
お魚を食べる頻度を増やしたり、使う植物油脂を選ぶことで体も変わってきます。
他にも、ストレスコントロールや規則正しい生活なども欠かせません。
炎症は手強いし、現代社会は炎症の塊みたいなものなので、あれやこれやで対策を取ることになります。
粘膜免疫の正常化
先ほど、粘膜免疫の低下は、原因でもあり結果でもあると書きましたが、粘膜免疫の原料となる栄養を補うことでも強化できます。具体的には、ビタミンDやビタミンA、亜鉛、ビタミンC、など。
粘膜免疫を高めるための食材については、こちらにも書いていますので、ご参考までに。
中でもビタミンDについてはタイムリーな栄養素なので、ぜひ知ってもらいたいところ。
ご興味があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
ご自身のアレルギーの原因や対策、具体的なお食事方法については、個別カウンセリングを行っています。自分の状況を知りたい方や、最短ルートで治療を行いたい方は、ご相談ください。
それでは、また。