［レシピ］羅漢果の煮出し方

2018/04/10 2022/10/06

羅漢果の煮出し方のレシピ

［材料］（約１．８リットル分）

羅漢果	１個
ミネラルウォーター	２リットル

用意するもの：大きめのお鍋か土瓶、茶漉し

［下準備］

羅漢果は適当な大きさに割っておく。

［作り方］

お鍋にお水と羅漢果を入れて、中火にかける。

沸騰したら火を弱めて、弱火で約２～３０分ほど煮出す。
好みの濃さになったら火を止めて、茶漉しで漉して、完成。

［メモ］

温かいままでも、冷やしてもいただけます。私は冷やしていただくのが好きなので、粗熱を取って、冷蔵庫で冷やしていただきます。
作ったら１～２日で飲み切るようにしていますが、冷蔵庫で保存すれば数日間は美味しくいただけます。
半量で作るのもおすすめです。（お写真は半量で作ったときのもの。）羅漢果半分につき、お水１リットルで、煮出す時間は同じです。
中は少し空洞ができているので、簡単に割ることができます。言い換えれば、割れやすくもあるので、持ち帰りや配送でも割れてしまうこともしばしばあります。
煮出す時間はお好みで調節してくださいね。私は２０分ぐらいで止めていますが、もっと煮出せばもっと濃くなりますし、煮出した後も冷めるまで漉さずに置いておくと、少し濃くなるように感じます。
最初からお茶パックなどに入れて煮出しても良いのですが、そのままの方がより成分が出やすいような気がして、私は直で入れています。漉すのが手間であれば、お茶パックに入れて煮出しても良いと思います。
そのままストレートで飲むのはもちろんのこと、紅茶に入れても美味しいですし、お料理にも使えます。お料理だと、煮物に使うのが一番おすすめですが、加工してしまうのは何だかもったいなくて・・・私はそのまま飲むことがほとんどです。
お味は甘くて、黒糖みたいにほんのり香ばしくて、東洋版のメープルティーみたいな感じだなぁと思っています。苦手な人もいるかもしれませんが、甜茶が飲めるなら羅漢果も飲めるのではないかと思います。
アレルギーに効くとのことで、私は子供の頃から、母が煮出して飲ませてくれていました。美味しいと思って飲んでいた記憶があるので、お子さんでもわりと美味しくいだただけるお味だと思います。
羅漢果は中国の果物で、希少な植物のため、海外へは生の果実は輸出されておらず、乾燥果実のみ購入することができます。生のままでは酸っぱい果物なのだそうですが、こうして乾燥させることで甘味が出て、栄養素も増えるのだそうです。
あくまで主観なのですが、羅漢果は果実なので、多少の個体差があるように感じています。同じお店で同じ時期に買っても、とても甘いものがあったり、あまり甘くないものがあったり。とても甘いものがあると、「当たり」だと思ったりもして、そんな違いも楽しみの一つだったりします。
抗酸化作用がとても高く、「神果」と呼ばれて漢方の材料にもなっているほど。ビタミンやミネラルも豊富で、食物繊維も入っているので、万能薬みたいなイメージです。
羅漢果の糖は体内で利用できないテルペングリコシド配糖体が主であるため、小腸で吸収できず、食物繊維として扱われます。そのためカロリーはほとんどなく、血糖値の上昇も緩やかです。それにも関わらず、甘さはお砂糖の３００倍とも４００倍とも言われています。
最近では糖質制限で脚光を浴びて、「ラカント」などの人工甘味料の原料としても使われていることで有名でしょうか。蛇足ですが、「ラカント」は人工甘味料のエリスリトールが成分のほとんどで、純粋な羅漢果ではないので、注意が必要です。
主人に初めて飲んでもらったときは、煮出したものを冷やしてドリンクボトルに入れて会社に持って行ってもらったのですが、なかなか美味しかったとのことでした。別の日に、主人の実家でも作り置きしてみましたが、お義父さんとお義母さんもすんなり飲んでくださったそうで、我が家では羅漢果を飲めない人はいないみたいです。
今回は、香港のcity’super（シティスーパー）で購入しました。とても品質の良いものがお手頃価格で売られていて、ちょっと嬉しくなります。

（スーツケースに入れたのですが、やはり１個割れてしまっていました。）
日本では、あまりいろいろなところでは見かけませんが、富澤商店で買うことができるので、ときどき買っていたりします。他にも楽天などでお取り扱いがあるので、探されてみてもいいかもしれません。[参考リンク]のところに貼っておきます。