[レシピ]地黄で作る漢方ごはん♪圧力鍋にお任せ!簡単参鶏湯(サムゲタン)
地黄で作る漢方ごはん♪圧力鍋にお任せ!簡単参鶏湯(サムゲタン)のレシピ
[材料](2人分)
丸鶏(下処理済みのもの) | 1羽(小さめ) |
塩 | 適量 |
もち米(もち麦でも可) | 50g |
松の実 | 小さじ1 |
地黄 | 1~2本 |
にんにく | 1片 |
生姜 | 1片 |
ねぎ(青い部分) | 1本分 |
水 | 600ml |
料理酒 | 50ml |
塩 | 小さじ1 |
白胡椒 | 少々 |
小ねぎ | お好みで |
パクチー | お好みで |
[下準備]
- 丸鶏はお腹の中を丁寧に洗い、全体に塩をすり込む。外側だけでなく、お腹の中も忘れずに。
- にんにくは包丁の腹で潰し、生姜は5mm程度にスライスしておく。
- もち米は軽く洗い、時間があれば30分程度お水に浸し、水気を切っておく。(時間がなければ洗うだけでOK!)
- 地黄はブラシで泥を丁寧に洗い、大きければ縦半分に切っておく。丸ごと入れても構いません。
[作り方]
- 圧力鍋に全ての材料を入れて45分加圧し、ピンが下がるまでそのまま置いておく。
- ピンが下がったら蓋を開ける。
丸鶏を取り出し、骨を取り除き、身だけを戻し入れて、出来上がり。
お好みで、小ねぎやパクチーを乗せていただきましょう。
[メモ]
- 丸鶏の中に具材を詰めるのが正式な作り方ですが、ここではプロセスを最も簡単にしており、手間なし!圧力鍋にお任せ!の簡単レシピです♪お時間に余裕のある方は、ぜひお腹に具材を詰めて、爪楊枝などで留めていただくとより本格的になりますよ。
- 朝鮮人参で作るイメージが強い参鶏湯ですが、本場では朝鮮人参ではなく、地黄を使って作るのだそう。なんでも、朝鮮人参は滋養強壮の効果が強すぎて、体が弱い人にはかえって負担になってしまうからなのだとか。薬効はマイルドですが、万人に使える地黄を利用するのが一般的なのだそうです。地黄が手に入らない場合は、入れないで作っても美味しくいただけます。私はオルターで注文しています。
- 参鶏湯は夏バテに効くので、韓国では夏にいただくお料理。冬は普通はいただかないそうで、お料理屋さんでも夏場の提供のみなことも多いようです。日本ではむしろ寒い冬にあったまるために食べる方も多いのですが、韓国人の方からすると、違和感を感じるとのこと。確かに、冷やし中華が冬に出てくると、季節感は感じられないですものね。以上は、韓国宮廷料理の韓国人オーナーに教えていただいたお話です。
- ナツメや栗やクコの実など、本来参鶏湯に入れる薬膳のスパイスを揃えて入れても美味しいです。滋養強壮効果も高まります。もちろん、なくても十分美味しくいただけますよ。
- アレンジで、干し貝柱や干し海老など、海鮮入りバリエーションもおすすめ。栄養価が高まり、旨味も濃厚になります。海鮮入りは、具沢山のラー油を垂らしていただくのが合います。丸鶏の骨から出るスープが濃厚なので、入れなくても十分美味しくできますが、気分を変えたいときにチャレンジしてみてください。私はむしろ、鶏だけで作るシンプルな味わいの方が好きだったりします。ここらへんは好みが分かれそうですね。
- 丸鶏はスーパーでも売っていますが、お肉屋さんにお願いするのがおすすめ。内臓の処理はお願いすると楽です。
- 味付けのお塩小さじ1は、使うお塩のメーカーにもよるので、お好みで加減してください。お塩と黒胡椒を添えてサーブすると、食べる人がお好みで調節できるので良いと思います。
- 地黄は一緒に食べても構いませんが、私は取り出してしまっています。主人は食べたがるので、少量だけお皿によそってあげていますが、薬効が強すぎると感じられる方もいらっしゃるかも。初めての方は、様子を見ながら、一口程度に留めておくことをおすすめします。食べなくても、エキスはスープに溶け出しているので、十分パワーは得られますよ!
- 小ねぎとパクチーはお好みに合わせてご用意くださいね。小ねぎは刻んで、パクチーは3cmぐらいにカットして、食卓に並べておいています。また、キムチなどを添えても美味しいので、お好みでご用意ください。
- もち米の代わりに、私はもち麦を使うことも多いです。この方が消化吸収が良いので、普段の日も気軽にいただくことができます。もち米は本来はハレの日にいただくもので、うるち米に比べて消化に負担がかかります。薬膳では胃を温めるものとして使われますが、分子栄養学的には、消化吸収に問題のある方は、日常でいただくのはおすすめしない食材の一つ。
- 参鶏湯は「究極のボーンブロス」と言えるお料理で、腸内環境の改善にも最高です。たんぱく質の消化吸収も良く、薬膳効果もあるため、副腎疲労の方にこそ食べていただきたいと思っています。そのために、レシピは極限まで簡略化して、圧力鍋にお任せできるようにしてあります。圧力鍋は、私は電気圧力鍋を使っています。そちらについては、下の[参考リンク]のところでご紹介します。
- 圧力鍋がない場合には、ル・クルーゼなどで3時間程度コトコト煮込めば、同じように作ることがで来ます。その場合には、途中でお水を足しながら煮込んでくださいね。
[参考リンク]
ボーンブロスについて👇
圧力鍋について👇
圧力鍋を使ったレシピには、こちらのタグを付けています👇
まだ数は少ないですが、これからもアップしていきますので、お楽しみに。
[こだわり食材]
お塩は、ぬちまーすがおすすめです。
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数あるお塩の中でもミネラル分を豊富に含むお塩で、特にマグネシウムの含有量は群を抜いて多く、普通のお塩の約200倍とも言われています。普通のお塩に比べて塩分が25%も少ないため、こういう煮込みのときには味付けの調整がしやすいのもポイント。煮込むと水分が減って味が濃くなってしまう心配もありません。
質感は、サラサラの粒子の細かいパウダー状なのですが、少し水気を含んでおり、フワフワとしています。旨味をしっかり含んでいるのでしょっぱくなくて、味付けがこれだけでしっかり決まるのも嬉しいところ♪