[おせちメモ]2020年のおせち料理のご紹介♪

      2021/01/05

こんばんは。manaです。
今日は、元旦にいただいたおせち料理をご紹介したいと思います。

 

今年もお正月を日本で過ごしたので、おせち料理を準備しました。
昨年末はいろいろとバタバタしており、あまりおせちにパワーを割くことができず、ミニマムになりました。

これまではこだわって遠くまで買いに行っていた食材や、お取り寄せしていた食材が手に入らず、出先や近所で調達したものもありました。

また、品数も例年よりも減らしましたが、何とか形になって良かったです。

 

今年も、このおせちを持って主人の実家に伺いました。
一緒におせちをいただくと、何となくゲン担ぎのような感じがするのです。

 

さて、今年のお重はこんな感じになりました。

おせち料理の3段のお重にお雑煮で、定番のスタイルです。

今年も、おせち飾りの裏白や南天などを用意できずに元旦を迎えてしまったので、お飾りはなし。松に見立てた絹さやや松葉柚子などで代用しました。

 

それでは、毎年恒例のお重の中身とその意味のご紹介をさせていただきます。

子供の頃から、耳がタコになるほど聞かされて育ったので、私の実家の兄弟たちは、恐らく全てのおせち料理の意味を空で言えるはず?!

母が私たちにしていたことを、今度は私が主人にしているのが何だか自分でも可笑しくて。あんまり口うるさくならないようにと思いつつも、つい説明してしまうのです。

 

壱の重

壱の重には、いわゆる「祝い肴」を入れます。簡単に言えば、“お正月らしいもの”というイメージ。三種類あることから「三つ肴」とも呼ばれ、地域によってそのラインナップは異なります。

関東では数の子・黒豆・田作り、関西では数の子・黒豆または田作り・叩きごぼうを入れるそうで、私は東西の折衷で、数の子・黒豆・田作り・叩きごぼうの四つを祝い肴としています。

私自身は生まれも育ちも関東なので、おせちの中に叩きごぼうは入っていたことがありませんでしたが、一人暮らしを始めてすぐに買ったおせちの本に叩きごぼうがあり、一度作ってみたら気に入って、それからは入れるようになりました。

 

  • 黒豆煮
  • 数の子
  • くわいの含め煮
  • 叩きごぼう
  • ナッツ田作り
  • 花れんこん
  • 炒り銀杏

※くわいの含め煮や花れんこんは、本来は煮物の段に入れるものですが、お重箱のスペースの問題で、壱の重に入れています。これが正しい詰め方ではないので、ご参考にされる方はご注意くださいね。

※一つのお重に入れる品目も個数も、奇数が良いとされています。スペースの都合で、この段に六品になってしまったので、炒り銀杏を入れて七品にしています。偶数が気になる場合は、こうして小さなお飾りをあしらって奇数に調整すると良いと母から教わりました。

 

黒豆煮

今年も前回と同じで、お水で戻して煮る方法です。
私は圧力鍋は使わず、鉄卵を入れて、普通のお鍋でコトコト煮込んでいます。

素材の黒豆は、恒例の丹波の黒豆ではなく、生協の自然栽培のものを使ってみました。真っ黒でツヤツヤというよりは、やや赤味がかったお豆だったので、ちょっとがっかり・・・。来年はこれまで買っていたものに戻そうと思いました。

☛「まめ(豆)に働く・暮らせるように」というところから来ています。
歳の数だけいただけば、元気でいられるという言い伝えもあるそうです。

 

数の子

例年同様に、生協で買った前浜産の無漂白の数の子を使いました。
浸け地は、例年はお酒をベースに作るのですが、昨年からはお出汁をしっかり効かせて作っています。

☛ニシンはたくさんの子供が生まれることから、「子孫繁栄」を意味します。

 

くわいの含め煮

昨年同様、今年も薄味で京風の上品なお味にしてみました。
こちらの方が主人から好評なので、我が家のお味はこれで決まりかなぁと思っています。

1度茹でこぼしてから、お出汁・味の母・甜菜糖・お塩・薄口醤油・濃口醤油で煮ています。

今年は六本木のPrecce Premiumで購入しました。

☛必ず芽が出て太く伸びることから、「芽が出るように」とのこと。

 

叩きごぼう

自然農のごぼうを使って、胡麻酢和えにしたもの。
日持ちがするので、多めに作ってアレンジしていただくこともできます。

例年はメープルシロップで作っているのですが、昨年から甜菜糖に変えています。来年はまたメープルシロップで作ろうと思っているところ。

☛しっかり根を張るごぼうを使い、「豊年と息災」を祈り、そのごぼうを叩く(開く)ことから、「開運」も意味します。

[おせちレシピ]叩きごぼう(ごぼうの胡麻酢和え)

 

ナッツ田作り

数年前から定番になった、胡桃入りの田作り。今年は胡桃を買っておくのを忘れて、急遽お家にあった素焼きのミックスナッツで作りました。

アーモンド・胡桃・カシューナッツ・マカダミアナッツの4種類で、おつまみ風の田作りに。これも美味しくて好きですが、やっぱりおせちにはシンプルな胡桃だけが良いかなぁと感じました。来年は胡桃を買うのを忘れないようにします。

田作りは山口県産で、上野のアメ横で購入しました。

☛畑の肥料にこの鰯を使ったところから、田作りと呼ばれるようになりました。豊年豊作を祈るものです。

 

花れんこん

生協で買った自然農の蓮根を使いました。
こちらもくわいの含め煮同様に、京風の品のいいお味に仕上げています。

☛穴が空いていて「先を見通せる」から、縁起物が良く、また「ん」が付くから「運がいいもの」とも言われています。

 

弐の重

弐の重には、三段なら焼き物や酢の物を、四段なら口取りを入れることになっています。
我が家の弐の重は、スペースの都合で、三段の場合の酢の物と、四段の場合の口取りが混ざっている感じでしょうか。ちょっとイレギュラーな詰め方をしています。

 

こういう原則を知った上で、家族構成やお重の大きさに応じてアレンジするのはアリかなぁと個人的には思っています。今は家族の人数も少なく、小さめのお重を使うことも多いですし。究極すれば、「ちゃんと詰められればそこまでこだわらなくてOK」のスタンスで私はやっています。

最近はお重に詰めないのも一般的なぐらいなので、お重というもの自体の文化が廃れつつあるのかなぁと、ちょっと心配でもあるのです。お重のルールに囚われすぎて、詰めることが億劫になってしまうのはむしろ残念に感じていて、多少のファジーさは許容範囲内と考えています。

 

  • 紅白柚子なます
  • お豆腐伊達巻き
  • 紅白かまぼこ
  • 手毬生麩の含め煮
  • 梅柚子

ここでも、4品になってしまったので、梅柚子を入れて5品にしました。(ちょっと無理矢理すぎるでしょうか?)

例年作る金柑の甘露煮や栗きんとんは作りませんでした。来年は復活したいので、秋の栗仕事から段取り良く進めたいと思っているところです。

 

紅白柚子なます

シンプルな大根と人参のなますで、去年から酸味を抑えて作っています。
普段も作るメニューではありますが、普段のとの違いは、柚子カップに入れること。これだけで、柚子の香りがしっかり移って、お正月っぽさが増すように思います。

大根も人参も自然栽培のものを使って作りました。人参は大根の20%ぐらいの分量にして、紅白のバランスが美しくなるように意識しています。

☛赤と白が、魔除けお清めで、おめでたい・平和の象徴です。大根も、ごぼうと同じく根を張るので縁起物。

 

お豆腐伊達巻き

我が家のお気に入りのお豆腐を使った伊達巻きです。
はんぺんやお魚の擂り身を使いたくないなぁというところから始まりましたが、すっかり定番になりました。

はんぺんを使うものに比べてお魚臭さがなく、さながらスポンジケーキのような味わいで、食べやすいです。
卵は生協の平飼い有精卵を使っており、美味しい卵をシンプルに味わえます。

☛伊達巻きは、巻物(知恵の象徴)から来ています。

 

紅白かまぼこ

こちらは唯一の市販品の蒲鉾で、スライスしてそのまま入れています。
生協で頼んだもので、合成着色料を使わないこだわりの自然派蒲鉾です。日本で過ごすときには毎年お願いしていた寿蒲鉾が今年は手に入らず、ちょっと残念でした。

☛蒲鉾は日の出を象徴するものなので、元旦には欠かせないお料理。紅白はお祝いの色を表しており、紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表しているそう。

 

手毬生麩の含め煮

毎年買っている無着色の花生麩が手に入らなかったので、代わりに六本木のPrecce Premiumで見つけた無添加の手毬生麩を使いました。

たっぷりのお出汁で含め煮にしています。薄甘いお出汁をしっかり含んだ生麩の食感が美味しくて、子供の頃から大好きなおせち料理の一つです。

こうしてお重に入れるのはもちろんのこと、お雑煮にも入れたり、お重の中身が偶数になってしまったときにも活躍します。

無添加で作られており、人工着色料を使っているものに比べると鮮やかさはありませんが、この優しい色合いが気に入っています。甘味は味の母のみで、お醤油は色付かないように薄口醤油を使っています。

☛艶やかな手毬は、お正月の子供の縁起の良い遊びとして親しまれていたもの。他のおせち料理に比べると、これと言った意味はありませんが、お重の中に華やかさを添えてくれます。

 

梅柚子

お重の中が偶数にならないために入れました。
お料理とは言えませんが、自然農の柚子の皮を梅の形に飾り切りをしたものです。

梅は、早春に他の花よりに先駆けて咲くため、「出世」「開運」の象徴と言われています。厳しい寒さの中でも清らかな花を咲かせ、芳香を漂わせることから縁起の良いものとされます。寒い冬でも葉が枯れないため、松竹と並んで「歳寒三友」と称され、枯れない強さから、お正月の「縁起物」の定番です。

 

参の重

三段のお重では煮物の段になりますが、我が家では焼き物も一緒に入れています。

こちらも例年からは2品減らして、海老のツヤ煮と梅生麩の含め煮をカットしました。海老は主人がそこまで好きではないので省きましたが、やはり見た目的に欲しいなぁと感じました。

 

  • 八幡巻き
  • 鰤の幽庵焼き
  • 炒り鶏

余談ですが、海老ツヤ煮の意味(老人の背中のように丸まって見えることから、「長寿」の縁起物)を覚えた主人が、「年を取っても自分は背中が丸まったりしないから、海老はなくて大丈夫!」と言っていて、ちょっと笑ってしまいました。

それは良い心がけですよね。普段からの良い姿勢と、整体やカイロプラクティックに、日々のトレーニングで、いつまでも背中ピーンでいてもらいたいものです♡

 

八幡巻き

主人が好きなので、毎年欠かさず作りたいと思っているもの。
今年はデパートに行けなかったので、買い置きしておいたオーシャンビーフのももしゃぶしゃぶ用を使い、いんげんと人参を巻いてみました。

味付けはシンプルに味の母とお醤油と甜菜糖で作っています。

☛ごぼうを巻くものなので、「細く長く幸せに」という意味です。

 

鰤の幽庵焼き

こちらは、主人と一緒に六本木のPrecce Premiumで買った京都の天然鰤を使いました。去年三越で買った鰤が美味しかったので、来年はまた三越に買いに行きたいなぁと思いました。

幽庵地に浸けてから、オーブンで焼いて仕上げています。

☛鰤が出世魚なことから、出世運が良くなると言われています。

 

炒り鶏

おせちの定番の筑前煮(がめ煮)です。ねじり梅と手綱こんにゃくで、華やかに仕上げてみました。
甜菜糖で具材を炒めてお醤油とお出汁で煮る、甘辛い味付けです。お出汁はあごと鰹に、干し椎茸の戻し汁も使って濃厚な味わいにしています。

お野菜は生協で買ったものと農家さんから届いたものとが混ざっており、いずれも自然栽培のお野菜です。椎茸も、生協で買った原木栽培の無薬剤椎茸で、蒟蒻も生協のプライベートブランドのものを使いました。

☛根が張る根菜を入れるので、「家の土台がしっかりするように」。また、里芋や蓮根を入れる場合、八種類の材料を使うことから、「末広がり」の意味もあります。

[おせちレシピ]我が家の炒り鶏(がめ煮、筑前煮、お煮しめ)

 

お雑煮

  • お雑煮

定番の澄まし汁のお雑煮です。
この澄まし汁のお雑煮は、関東でも九州でも食べられているので、主人も私も馴染みがあるお味です。

お出汁は今年は、あごをメインに、鰹節と昆布と干し椎茸で作っています。
具材は、大根・人参・鶏肉・椎茸で、椎茸は生のものと干したものと両方使っています。大根と人参は糠で下茹でしておきました。

味付けは、味の母・薄口醤油・お塩のみ。濃いめのお出汁でシンプルにしています。

トッピングは、小松菜・手毬生麩の含め煮・松葉柚子・紅白蒲鉾・結び三つ葉を乗せました。

お餅は去年と同じメーカーのもので、無添加の紅白丸餅です。去年は銀座の松屋で買いましたが、今年は主人と六本木のPrecce Premiumで見つけました。
丸餅は西のお餅ならではでしょうか。まぁるい形が縁起が良くていいですよね♪

☛お餅はハレの日の食べ物であり、お雑煮は旧年の収穫や無事に感謝し、新年の豊作や家内安全を祈りながらいただきます。年神様に供えたお餅や大根などを、その年の最初に井戸や川から汲んだ「若水」と、新年最初の火で煮込み、元旦に食べたのが始まりと言われています。

 

以上、今年のお正月料理のご紹介でした。

 

結局、去年載せようと思っていたレシピが載せ切れずにお正月を迎えてしまったので、今年こそは、忘れないうちにおせちのレシピもアップしていきたいと思っています。

 

今年も一年、家族みんなが健康で元気に過ごせますように♡

それでは、また。

 

 

 

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