分子栄養学の常識と世の中の常識

      2021/09/22

おはようございます。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は雑記というか、最近感じている健康に関する知識レベルの認知のズレについてお話したいと思います。

 

 

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分子栄養カウンセラーをしていると、一般の方との常識の乖離を感じることが多々あります。
私は月に2回、所属する学会に参加しているのですが、そこでは当たり前に知られていることも、それ以外の方からすると目から鱗だったりするということを痛感します。

 

 

例えば、頭痛。我々分子栄養学を多少なりとも知っている人間であれば「まずマグネシウム」と考えるのですが、一般の方々は「まずバファリン」に手が伸びるようです。

多くの偏頭痛がマグネシウム不足による血管の収縮(血流障害)で起こっていることを考えると、ノーリスクで使えるマグネシウムをまず試すのが一番です。ところが、街の薬局ではそんなものは頭痛コーナーには売られておらず、代わりに鎮痛剤が何種類も並んでいます。

一方の鎮痛剤は、単にプロスタグランジン(という痛みを起こす物質)の生成を抑えることに終始し、結果的に血流を悪化させます。交感神経優位にさせたりというおまけもあり、機序を知っていると、治すのとは逆のことをしているということがわかるのです。

もちろん、あまりにしんどいときにはそういったお薬を活用することも1つです。ただ、本質や仕組みをわからずに短絡的に常飲するのではなく、根本原因にアプローチすることも大事ということです。

 

このマグネシウムについては、こちらの記事に載せています。

長寿のミネラル!マグネシウムのおすすめアイテム7選

他にも、低気圧などのお天気頭痛については、こちらも役立つかと。

低気圧に要注意!梅雨のお助けアイテムを利用しよう!

ご参考までに、ご興味あればご覧になってみてください。

 

他にもこういった“巷ではまだ認知度が低い分子栄養学の常識”が限りなくあります。

骨粗鬆症の予防にカルシウムを積極的摂ったり、健康診断でLDLコレステロールが低いことを喜んだり、ALTやASTが10を切っている人がファスティングダイエットをしたり、たんぱく質不足の人がプロテインを飲んだり・・・etc.

どれも、仕組みを知っていたらやらないことばかりです。

 

では、今挙げた例の機序は何でしょうか?答えはこちら。

  • 骨粗鬆症の予防にカルシウムを積極的摂る ⇒ マグネシウムとカルシウムは相互作用があるブラザーイオンで、過剰なカルシウムはかえって骨を脆くするので、骨粗鬆症の予防にはマグネシウムを摂るのが賢明
  • 健康診断でLDLコレステロールが低いことを喜ぶ ⇒ LDLコレステロールはホルモンや細胞膜などの材料であるので、これが足りないということは壊れかけの家に住んでいるのと同じ状態
  • ALTやASTが10を切っている人がファスティングダイエットをする ⇒ 糖新生を行えない状態であることが自明なのに食事からの糖を断つことは自殺行為
  • たんぱく質不足の人がプロテインを飲む ⇒ たんぱく質不足になっている要因の一つに腸内環境悪化があり、それを改善せずしてプロテインを飲むのは毒を摂るのと同じ

どのぐらい答えられたでしょうか。

 

一見すると生化学的な知識の集合体のように思われがちな分子栄養学ですが、大事なポイントがいくつかあります。それは・・・?

✔️ 個体差を見ること
✔️ 根本原因を探ること
✔️ 治療には順番があり、必ず事象が起きた順番に解消していくこと

日本人に多いピロリ菌一つとっても、ピロリ菌がいるからピロリ菌の除菌をするのではなく、ピロリ菌がいる原因は腸内環境の悪化とストレスや高血糖なので、まずその根本原因を探り、先に歯科治療を行ったり、腸内環境を改善したり、血糖値のコントロールを行ってから除菌を行います。でないと、予後も悪いし再発しがちだったりしますからね。

こういったことが一般の保険診療でも浸透すると良いのに・・・と、ステップを無視した無理な除菌後の慢性疲労に悩むクライアントさんにお会いするとつくづく感じます。

これらの認知度を上げるために、私ももっと尽力していきたいと思います。

 

あなたの状態と症状に合わせた分子栄養カウンセリングを行っています。

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最近は、定点観測的に、会社の健康診断や人間ドッグの結果が出るごとにいらっしゃるクライアントさんも多いです。前回との比較もでき、変化や自分のデータ(状態)への理解が深まります。

よくご質問いただきますが、血液検査のデータは、分子栄養学のものでなくても大丈夫です。もちろん、詳しいものがあればより精緻にわかりますが、通常の健康診断のものでも十分読み取れますので、ご安心くださいね。

個別カウンセリングのご依頼は、お問い合わせページよりお願いいたします。

 

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それでは、また。

 

 

 

 

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