シナールは今すぐ止めよう!分子栄養学的にシナールを徹底検証
2024/03/07

こんばんは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は処方薬の「シナール」について検証してみたいと思います。
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美容皮膚科などで、ビタミンCのサプリメントとして処方される「シナール」。
クリニックでの美容に関心の高いクライアントさんは、高確率で飲んでいます。
「サプリメントは摂られていますか?」と尋ねると「シナールを飲んでいます」とお答えいただくことがよくあり。分子栄養学界隈では全く登場もしないサプリメントで、かつ私は飲んだことがなかったので、調べて回答したことがありました。
せっかくなので、記事でシェアしてみたいと思います。
シナールとは?
シナールは、処方薬のビタミンC・パントテン酸カルシウム配合剤で、錠剤です。
中身はこんなものでできています。
シナール配合錠:1錠中(薬価6.2円) | |
アスコルビン酸 | 200mg |
パントテン酸カルシウム | 3mg |
添加物:トウモロコシデンプン、白糖、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リボフラビン、黄色5号、黄色三二酸化鉄 |
アスコルビン酸=ビタミンC、パントテン酸カルシウム=ビタミンB5で、要はビタミンCとビタミンB5のビタミン剤です。
シナールってどうなの?
さて、これを見た私個人の見解はと言えば・・・?
「無駄」の一言に尽きます。
(※これはあくまで私の個人的な見解です。)
サプリメントの知識がある人であれば、同じ結論に至るかと思いますが、その理由がこちら。
- 含有量が驚くほどショボい→意味がないレベル
- 添加物の方が多い→質が悪い
- もっと高品質なものが市販のサプリメントで手軽に手に入る
私なら、例えただでもらったとしても絶対飲まない品質のサプリメントです。
その理由をそれぞ解説していきましょう。
含有量が驚くほどショボい
1錠当たりの含有量が驚くほど少なくて、日本のドラッグストアで売られているサプリメントよりも少ないぐらい。これでは、期待する効果はあまり見込めないと思います。
その理由はビタミンCの性質にあります。
- 一度に多量に摂っても吸収されずに排出してしまう
- 少なすぎると血中濃度が上がらない
- 数時間で血中濃度が下がってしまう
そのため、ビタミンCは適量をこまめに摂るというのがポイントになってくるのです。
そして、ビタミンCを最も効果的に摂取できる量は1回当たり1000mg。
これは数々の臨床でも証明されています。(1500mgでも2000mgでも良いけれど、諸々対効果を考えると1000mgで充分。)
(参考論文:Vitamin C Pharmacokinetics: Implications for Oral and Intravenous Use)
この論文では、200mgの摂取では、血中濃度がほとんど変わらなかったことが証明されています。
さて、シナールにはどのぐらいのビタミンCが含まれていたでしょうか?
アスコルビン酸 | 200mg |
シナール1錠当たりたった200mgと、1錠では効果が見込めないことがわかります。必要な1000mgを満たすには5錠飲む必要があるのです。
また、おまけで入っているパントテン酸カルシウムに至っては、3mgとごく微量。
数字を見間違えたかと思ってしまうほど含有量が少ないので、パントテン酸の効果はほぼ見込めないと考えて良いでしょうね。
これは常々書いていることではありますが、ビタミンやミネラルにはドーズとレスポンスの関係があり、一定の必要量というものが存在します。それを下回って摂取しても、効果が見込めないという量の下限があるのです。
この下限は、栄養素や目的によって大体決まっているし、その人の体質や状態によっても変わってきます。特にビタミンCは、人によって必要量が変わってくることで有名です。
ちなみに200mgでは、壊血病の予防+α程度。美容(美白)の目的であれば、もっと多く必要になりそうなのは容易に想像できますね。
添加物の方が多い
さて、含有量に関しては、飲む錠数を増やすことでも対応できそうと思った方もいらっしゃるでしょうか。ところが、サプリメントの知識がある方であれば、一発で見抜くのが次のポイント。
添加物:トウモロコシデンプン、白糖、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リボフラビン、黄色5号、黄色三二酸化鉄
何の知識もなく見たとしても、ちょっと多すぎるように感じませんか?
しかも、実は錠剤の中身の半分以上がこれらの添加物でできているのです。
栄養素よりも添加物の方が多いサプリメントって、飲みたくないと思いませんか?
飲んでも効かないだけでなく、飲むと毒の方が多く摂れてしまうとは・・・海外のサプリメントやドクターズサプリメントを基準に考えている私からすると、質が悪すぎると言わざるを得ません。
もっと質の良いものが市販のサプリメントで手軽に手に入る
そして何より、もっと手軽に、もっと品質の高いものが市販で手に入るということが大きいです。
品質だけで考えても、フラボノイドを併用するとより効果を高めることができますし、ゆっくり吸収されるタイムリリース型や、お腹に優しいエスターC、はたまたオーガニックの天然成分だけで作られたものや、究極に吸収率が高いリポCなど、より良いものがたくさん売られており、自分の好みに合わせて選ぶこともできるのです。
また、日本人の場合、タブレットよりもカプセルタイプの方が吸収が良いということもポイント。
さらに、金額的な観点からも見ておくと、シナールの薬価は1錠当たり6.2円で、かつ保険適用されるので経済的ではありますが、診察料や処方箋などがかかりますし、お薬をもらいに行く時間や手間もかかることも勘案したいところ。
iHerbで一番安価で、何の特殊機能のないビタミンC(ただのアスコルビン酸のカプセル)でも、1錠当たり1000mg配合で7円程度。セールを利用すれば1錠当たり6円を切ることも多いです。スマフォやPCから簡単に買うことができるのも楽ですよね。
ちなみに、高機能なタイプになると、高いものでは1錠当たり30円程度と上がりますが、美容クリニックにわざわざ通ってお薬を処方してもらう方であれば、この価格差は気にならないのではないかと。
シナール飲むぐらいならこちらを!
クライアントさんがシナールを飲んでいることを知ったら、上記の事実を伝えて、代わりのおすすめをご紹介しています。
サプリメント
Dr. Mercola, リポソームビタミンC、500mg、180粒
Lypo-C リポ・カプセルビタミン C (11包入) 1箱 国内製造 公式 リポソーム ビタミンC 1000㎎
どちらも私が長年愛用しているビタミンCサプリメントです。
サプリメントマニアの私が厳選している、コスパ最高のものたちです。
ビタミンCの摂り方やおすすめ製品は、こちらの記事もどうぞ👇
〈ビタミンC大全〉あなたの必要摂取量は?ベストな摂り方は?おすすめサプリメントは?ビタミンCを極めよう!
食べ物
- フルーツ(柑橘・キウイ・柿)
- お野菜(ピーマン・ブロッコリー・芋類・ゴーヤ)
ビタミンCらしさのある、酸っぱい柑橘などのフルーツはイメージできますが、案外多いのがお野菜のピーマン。芋類などもそうですが、加熱しても壊れないのも良いところです。
結論
では最後に、今日のトピックのまとめてみましょう。
シナールは、
✔️ ビタミンCの含有量が少ない
✔️ 添加物が多い
✔️ コスパが悪い
✔️ 品質が低い
✔️ 安かろう悪かろう
結論:シナールは飲むのを止めるべし!市販のビタミンCは優秀!
個別カウンセリングでは、あなたの血液データを見て、お悩みや状態に合わせてオーダーメイドで様々なご提案をさせていただきます。手元のサプリメントについて知りたい方やお食事での美容に興味がある方、ぜひご相談ください。
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サプリメントについてのベーシックな内容はこちらの記事に載せています。
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それでは、また。