鉄のフライパンを育てよう!
2020/11/12
おはようございます。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は、プラスチックの害のお話の第3弾で、調理器具についてお話します。
第1弾:プラスチック容器と婦人科系疾患の関係
第2弾:野田琺瑯でまず買うべきおすすめ6選
フッ素加工の調理器具を止めよう
今回フォーカスしたいのは、テフロンなどのフッ素加工の調理器具です。
お鍋やフライパン、卵焼き器やホットプレートなど、あらゆるものに使われているフッ素加工ですが、これも内分泌攪乱物質の一つです。
テフロン加工のライセンスを持つデュポン社が訴訟を起こされて負けたことは有名ですが、日本では意外に知られていません。フッ素の生成過程で排出されるPFOAが工場排水に混ざり、その地域の住人に肝臓がんなどの6つの疾患の原因になったという問題。
詳しいことが気になる方は、こちらのキーワードで検索してみてください。
🔍:DuPont, PFOA, Chemours
もちろん、PFOAは実際の製品にはほとんど含まれておらず、現在(2015年以降)は使用禁止になっているので、今流通している製品には含まれていません。が、その事実を把握していながら、工場排水として流し、そんな製品を長年作って販売していた会社って、信用できますかということ。
そして、現在使われている代替の有機フッ素も、構造は似たようなものです。
分解されずに蓄積される性質も同じだし、口に入れてはいけないものということには変わりありません。
口に入れてはいけないものでコーティングされた調理器具で、口に入れるものを作るって、何だか矛盾しています。そして、そのコーティングがまぁまぁ剥がれやすい(だから1年ぐらいで買い替える)わけですしね。
これらの調理器具を使いながら、子宮頸がん検診を受けたり、乳がんや子宮内膜症の治療をしているのは、ちょっとナンセンスな気もしませんか?こだわった平飼い卵の目玉焼きをフッ素加工のフライパンで焼いたりって、片手落ちと言わざるを得ないですよね。
私も、一人暮らしをする最初に揃えたお鍋はティファールのものでした。
でも、1年ぐらいで剥がれてダメになるフッ素加工のフライパンやお鍋を見ていて、これが剥がれて口に入っているんだろうなぁと思ってしまい、気持ち悪いと感じてしまったのです。
きっと、心のどこかでは気にしながらも、『企業が大丈夫って言ってるし』『ただちに害はないらしいし』『便利だし』と言い聞かせて、また新しいフッ素加工の調理器具を買うという循環に陥っている方も多いのではないでしょうか。
気になっているなら、その今が替えるタイミングです!
では、どんなものを使ったら良いのでしょうか。
今日は、調理器具の中でもフライパンにフォーカスしてお話してみます。
鉄のフライパンがいい理由
私のおすすめの素材は、何と言っても鉄です。
害がないという点ではステンレスも良いのですが、やっぱりフライパンは鉄がベスト。(もちろん、2個目以降で用途に合わせてステンレスを買うのはアリです。)
鉄のフライパンのいいところを挙げてみます。
- 熱伝導が良から美味しくできる
- 使えば使うほど油が馴染む
- 強い火力で調理できる(旨味を閉じ込められる)
- 半永久的に使えるのでリーズナブル
- 金属のお玉やフライ返しなども使える
- 鉄分補給できる
- 育てる楽しみがある
これらについて、一つずつ詳しく書いてみます。
熱伝導が良いから美味しくできる
鉄は金属の中でも熱伝導が良いので、高温度での調理が可能です。
お野菜の水気を飛ばしたい野菜炒めや、高温でカリッと焼き上げたいチキンステーキや餃子、ふっくら膨らませたいパンケーキなど、鉄のフライパンで焼くお料理は絶品です。
使えば使うほど油が馴染む
最初は油返しをする必要がありますが、使っていくうちに食材がくっつきにくくなります。使うほどに油の馴染みが良くなり、より使いやすくなるのです。
強い火力で調理できる(旨味を閉じ込められる)
フッ素加工だと高温で加熱ができず、空焚きもできませんが、鉄のフライパンなら可能。むしろ、しっかり熱してから食材を入れるのがくっつかないポイント。そうすると必然的に、素材に旨味も閉じ込められて、美味しく仕上がります。水気がしっかり飛ぶので、何を作ってもベチャッとならないのもいいところ。
半永久的に使えるのでリーズナブル
フッ素加工のように剥がれないので、ずっと使えます。丁寧にお手入れして使えば一生モノのアイテムなので、買い替えの必要もなくてリーズナブルです。
金属のお玉やフライ返しなども使える
フッ素加工だと使えない金属のお玉やフライ返しが使えます。
鉄分補給できる
傷付いたところから自然と鉄分が出てるので、鉄の補給に最適です。昔の女性に貧血が少なかったのは、鉄の調理器具を使っていたからではないかという説もあるほど。サプリメントよりも自然な形で口に入るので、吸収効率が高まるのもいいところ。
育てる楽しみがある
どんどんフライパンに油が馴染み、使いやすくなるのは楽しみでもあります。バーチャルの育成ゲームも良いですが、身近なアイテムが育つのは気分の良いもの。高品質な革製品と同じで、使ううちに味が出てくるのも嬉しいのです。
鉄のフライパンの大変なところ
では、皆さんのイメージする鉄のフライパンのデメリットは何でしょうか?
- 重いので手や腕への負担がある
- お手入れが大変
- 食材がくっつく
- 焦げ付く
- 調理に油を使わないといけない
これらのネガティブなイメージについて、検証しましょう。
重いので手や腕への負担がある
確かに、フッ素加工のフライパンに比べると、重いものが多いです。
特に、南部鉄器などの鋳物や、鍛造のスキレットなどは、普通の鉄のフライパンの中でも重たいものが多い(2~3kg)ですが、それ以外のものはさほど変わりがないと言えます。
最近は軽量鉄のフライパンも出ており、これらは1kg前後で、一般的なアルミパンとほぼ同じ重さ。一口に鉄と言っても様々な重さのものがあるので、自分に合った重さのものを選べば解決するでしょう。
お手入れが大変
熱いうちに洗う、洗剤を使わない、洗ったらきちんと乾かす、という3点だけで、難しいことは一切ありません。束子でゴシゴシ擦れるので、とても楽。
これに慣れると、柔らかいスポンジで傷を付けないようにフッ素加工のフライパンを洗う方が、むしろ面倒に感じられると思います。
食材がくっつく
確かに、テフロンのフライパンに比べるとコツが要りますが、食材を冷たいまま入れないことと、しっかりフライパンを80℃以上に加熱してから入れれば問題ありません。
さらに、使い込んで油が馴染むと食材がくっつきにくくなりますので、使えば使うほど使いやすくなるというポイントもあります。
焦げ付く
そこまで焦げるような調理はあまりしないと思いますが、フライパンを200℃以上に熱しないことがまずポイントです。(その温度、テフロンだったら毒が出てますしね。)
焦げ付いてしまっても、お湯に浸けて火にかければ取れますし、束子や金だわしでゴシゴシ擦れるのも楽です。また、それでも取れない汚れはクレンザーや重曹が使えるので、問題ありません。
調理に油を使わないといけない
これに関しては、そうです。油なしの調理はできないので、必ず油を使う必要があります。ただ、大量に使う必要はないので、油っぽくもならなければ、脂質過多になるほど使うこともありません。
そもそも油は必要な栄養素なので、油を摂らないダイエットでは、シワシワカサカサになってしまいます。また、油によって吸収が高まる栄養素もあるので、油のカロリーにばかりフォーカスして恐れるのではなく、油は体に必要なものだと認識してもらえればと思います。
と、こんな感じで問題点を解決してみましたが、いかがでしょうか?
鉄のフライパンへのハードルが下がれば嬉しいです。
次回は、おすすめの鉄のフライパンをご紹介したいと思います。
それでは、また。