腸内環境の改善には「4つのR」が鍵だった!

   

こんにちは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は、腸内環境の改善についての具体的なお話です。

 

 

先日、アレルギーの根本治療には、腸内環境の改善がマストという記事を載せました。

「アレルギーの原因と対策」を分子栄養カウンセラーが徹底解説!

この中で「4つのR」 が登場したのですが、今回はその詳しいご説明をしてみたいと思います。

腸内環境についての過去の記事からご覧いただくとわかりやすいです。

第一弾はこちら:リーキーガット症候群と効果的な対策7選
第二弾はこちら:腸内環境の簡単自己チェック方法

 

腸内環境改善の「4つのR」

腸ケアやリーキーガットの治療のステップには、「4つのR」があると言われています。

  1. Remove(除去)
  2. Regenerate(再生)
  3. Replace(交換)
  4. Re-inoculate(再植)

ザックリ言うと、炎症の原因を取り除き、消化管の粘膜を再生させ、消化酵素などを補填し、良い菌を増やすという手法です。

ちなみに、アメリカでは、こちらのプロトコルがメジャー。

  1. Remove(除去)
  2. Replace(交換)
  3. Re-inoculate(再植)
  4. Repair(修復)

Regenerate(再生)とRepair(修復)が異なりますが、表現の違いで、どちらもやっている本質は変わりません。私は今回、上のパターン、Regenerate(再生)でご説明したいと思います。

 

Remove(除去)

まずは、腸の炎症の原因となっているものを取り除きます。
具体的にはこんなもの👇

  • グルテン(小麦製品)
  • カゼイン(乳製品)
  • 砂糖
  • 加工食品
  • 添加物
  • カフェイン
  • アルコール
  • その他のアレルゲン
  • 悪性病原細菌
  • ストレス

グルテンフリーは最低2週間、できれば2~3ヶ月続けると効果が高いです。
詳しい方法はこちらの記事で説明しています。

レベル別♪グルテンフリー2週間チャレンジのススメ

 

Regenerate(再生)

消化管の粘膜を再生させ、バリアの修復を行います。
腸のバリアには3種類あり、3層構造になっています。

✔ 粘膜免疫によるバリア
✔ タイトジャンクションによるバリア
✔ 腸内細菌によるバリア

これらを修復させる必要があるのです。

そのためには、こんなものを利用します👇

  • グルタミン
  • ケルセチン
  • ベルベリン
  • クルクミン
  • ビタミンD
  • ビタミンA
  • 亜鉛
  • オメガ3

粘膜免疫の修復については、アレルギー対策のところでも登場しましたよね。

「アレルギーの原因と対策」を分子栄養カウンセラーが徹底解説!

 

Replace(交換)

消化酵素などを補填したり、胃酸の分泌が低下している場合にはそれを補助するものも使います。
例えば、こんなもの👇

  • 消化酵素
  • ベタイン塩酸

未消化の食べ物は炎症の原因なので、食べたものがきちんと消化することを重視します。胃酸が足りない場合には足したりもしますし、レモンや梅干しなど、食べ物で補うこともあります。

 

Re-inoculate(再植)

腸の中の良い菌を増やすようにします。
使うのはこんなもの👇

  • プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌)
  • ミヤリサン
  • サッカロミセス

腸内細菌の数は限られているので、良い菌を増やせば、必然的に悪い菌の割合は減っていきます。また、良い菌が増えることで、どっちつかずの日和見菌が悪い菌の方に付かないというメリットもあるのです。

 

以上、簡単ですが、「4つのR」のご紹介でした。

 

SIBOがあったり、カンジダが増えている場合には、それぞれの除菌をする必要があります。
これらのステップは体に負担がかかるため、慎重に準備を進めるのが望ましいのですが、いずれの場合にも腸の炎症を取ることがまず最初にやることになります。

何をやったら良いかわからない方は、まずRemoveの項目をしっかり取り組んでみてくださいね。

  • グルテン(小麦製品)
  • カゼイン(乳製品)
  • 砂糖
  • 加工食品
  • 添加物
  • カフェイン
  • アルコール
  • ストレス

口にするものに関しては、避けるだけで良いので、難しいことはありません。
必要なのはやる気とちょっとのテクニックだけ。期間を区切って挑戦するのも良いと思います。

 

腸内環境改善の成功も個別化が鍵

このプロトコル自体は万人に当てはまるものですが、実際の使い方は、その人その人の状態や体質に合わせるのが肝になってきます。いつもお伝えしているのは、分子栄養学は個別化の治療法であるということ。

例えば、悪性菌が増えている場合には、Remove(除去)を重点的に行ったり、腸の炎症マーカーが高ければ、Regenerate(再構築)を重点的に行うなど、その人の状態によって、重点的に行うステップは異なります。また、SIBOがある方には、発酵食品や乳酸などが使えない場合もあるのです。

今回の「4つのR」でも個別化が重要になってきますので、ご自身に必要なステップを見極めて、自分用にカスタマイズしながら実践してみてくださいね。

 

あなたに合わせた腸内環境改善方法については、個別カウンセリングにてご相談をお受けしております。ご希望の方は、こちらのお問い合わせ画面より、お問い合わせください。

 

それでは、また。

 

 

 

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