*2017.12*パリ旅行 ~年越しヨーロッパ~ 1日目 – パリに到着!最初のホテル「Hotel Fabric」へ
2019/03/08
年末年始のヨーロッパ旅行記、1日目の後編です。
前編はこちらの記事からご覧くださいね。
*2017.12*パリ旅行 ~年越しヨーロッパ~ 1日目 – Air Franceで東京からパリへ
無事にパリに到着した私たち。空港からタクシーで、真っ直ぐホテルに向かいました。
今回は、一番最初の宿泊先のホテルをご紹介したいと思います。
パリのホテル選び
ご存知の方も多いと思いますが、パリのホテル選びはとても難しくて・・・。
と言うのも、いわゆるメジャーな外資系のホテルが、他国に比べてずば抜けて料金が高かったり、代わりに、聞いたこともないような~たぶんフランスにしかないような小さなホテルがいっぱいあったり。またそれらも、それなりにお値段を出しても、お部屋は驚くほど狭かったり、設備はイマイチだったりして・・・。
私たちも、ホテル選びはかなり難航しました。
宿泊料金の平均では、世界の大都市の中でパリはそこまで高いイメージはなかったのですが、まず普通に“知っているところ”に泊まろうと思うと高くつくと言った感じです。
東京やNYのホテルこそ、大都市の中では高い方と言われていますが、そういうものとはちょっと比較ができないと言いましょうか。パリは、「独自のホテル体系」を持っているように思いました。
ホテルやレストランなどを決めるのが得意な主人も、さすがにこれは悩んでいました。
口コミなども見たり、お部屋の写真や動画を探したりして、かなり綿密に検討してくれて、パリで泊まる2つのホテルを決めてくれました。
ちなみにロンドンの方は、わりとあっさり決まりました。
ロンドンも宿泊料金が高いとは言うけれども、それは東京やNYと同じ物差しでの話という感じなので、高くてもパリよりは選びやすいのかもしれません。
Hotel Fabric Paris
と、そんなこんなで、1日目のパリのホテルです。
Hotel Fabric Paris
31 rue de la Folie Méricourt
75011 Paris, France
フランスには、国が決めた規準によるホテルの格付けがあります。
5段階に分かれており、こちらはその中の4つ星のホテルだそうです。
せっかくなので、私なりに項目ごとにレビューしてみたいと思います。
立地
11区のオベルカンフという街にあります。マレ地区の北側と言えばわかりやすいでしょうか。
ここも中心地ではありますが、エッフェル塔やルーヴル美術館などは徒歩では難しいエリアです。この近くで徒歩圏内で行ける観光スポットとしては、バスティーユ牢獄やレピュブリック広場、ピカソ美術館などがあります。
地下鉄の駅からは近いので、電車を使われる方はわりと便利かもしれません。
ただ、パリの電車は治安が良くないので、私たちは全てタクシーを利用しました。結局一度も電車には乗らなかったので、実際の様子は自分たちでは見ることがなく終わってしまいましたが、結果的にこれは良かったかなぁと思っています。
ホテルの隣りにfranprix(フランプリ)というスーパーがあるので、飲み物やおやつや、ちょっとしたお土産なんかもここで買うことができます。
フランプリはチェーン展開のスーパーで、庶民派のお店。日本で言うところの、ダイエーやイオンみたいなイメージでしょうか。プライベートブランドの商品などもあり、見ていてとても楽しいです。
フランスのスーパーは閉まるのが早くて、日曜もお休みのところがほとんど。こういうチェーン店が、日本で言うところの、小さな個人商店並みの営業スタイルなのですが、たまたまここのフランプリは22時まで空いているので、夜帰ってきてからお水を買いに行ったりもできて、かなり便利でした。
お店の中を見ているだけでワクワクしてしまい、お写真もいっぱい撮ってきました。
お買い物もしたりして楽しんだので、そちらは別途ご紹介できたらなぁと思っています。
また、ホテル周辺には美味しいお店も結構あるとのこと。
私たちは、2日目の朝食ぐらいしか探索できませんでしたが、もう少し滞在するなら近くのレストランも利用できたら良かったかなぁと思いました。
パブリックスペース
織物工場を改装して作られたという建物。ロビーもおしゃれで、フランスらしいセンスの良さを感じます。
シーズン的にもクリスマスのホリデーシーズンということもあり、ツリーやライトアップが華やか。
日本だと、12月25日を境に、一気に「さぁお正月です」となってしまうのですが、ヨーロッパは1月いっぱいぐらいまではクリスマスモード。至るところにツリーが飾ってあったりして、クリスマス気分を味わうことができます。
ロビーの奥は、朝は朝食スペースでもあり、夜はバーでもあり。
昼間はフリーのカフェみたいになっていて、好きなときにコーヒーやお茶と、焼菓子やショコラをいただくことができます。
もちろんお部屋にも一通りの飲み物はありますが、お部屋に備え付けのものよりも種類が充実しているし、ロビーも居心地が良いので、ホッと一息つくのにもいい雰囲気でした。
ちなみにこちらのホテルにはスパやフィットネスルームもあるのですが、今回は利用せずに終わりました。チラッと覗くぐらいしてみたかったなぁ。
また、大好きなルームサービスも、珍しく今回は利用する機会がありませんでした。ルームサービスはお隣りのレストランからケータリングしてくださるようで、自信があるみたいです。
もし次に泊まるときには、ルームサービスも利用してみたいなぁと思いました。
サービス
フロント兼コンシェルジュは24時間対応で、ほぼワンオペという感じ。アットホームで、どの方も気持ちの良いサービスをしてくださいました。
夜中シフトの男性も、物腰が柔らかくてフレンドリーで、主人と夜中にお茶をいただきにロビーに行ったら、いろいろおもてなしをしていただきました。
ツリーの前で2人で写真を撮ってくださったり、セルフサービスのお茶を入れていたら、奥にあるショコラを出してきてくれたりと、至れり尽くせり。
かと言って、ベタベタしすぎるわけでもなく、程よい距離感で居心地がよかったです。
USBのケーブルも貸し出ししていただけたので、助かりました。
別途保証料(レンタル料みたいなもの?)がかかりますが、普段絶対に使わないヨーロッパ用のプラグを買って持って行くことを考えたら、借りる方が現実的かなぁと思います。変圧器って意外に重いですしね。
タクシーもフロントで呼んでいただけるので、出かけるたびに利用していました。
Uberで呼んでいただいているみたいで、お願いすると、目安時間と車種を教えてくださいます。
ただ、ポーターやベルボーイはいないので、スーツケースなどは自分で上げ下ろしをすることになります。
お部屋
少し狭めのお部屋なのですが、内装などのセンスが良く、居心地の良い環境でした。
お部屋に入ると、瓶のエビアンとグラスが用意されていました。
チェックインが遅かったから、ターンダウンを兼ねてなのかなぁと思ったのですが、翌日もターンダウンのサービスはなかったので、ベッドメイキングのときに用意してくれているみたいです。
ファブリックがカラフルで、さすがはパリという感じ。
電気もアイアンでモダンな感じもありつつ、ちょっとアートな雰囲気もあり。
「うちもこんな感じにしたいね〜」なんて話しながら写真に収めてきました。
ベッドも固めで寝心地が良く、快適に過ごすことができました。
(余談ですが、アメリカのベッドは全般的にどこも柔らかすぎて、体が沈んでしまうのであまり好きではありません。)
予めわかっていたことですが、バスタブがないのはちょっと残念ポイントでしょうか。
シャワーは普通のシャワーとレインシャワーがあったり、お湯の出もバッチリだったりと、満足です。
主人はここのレインシャワーがとても気に入っていて、気持ち良さそうに入っていました。
トイレは、洗面所と一体型のお部屋でした。
ヨーロッパあるある(?)の、この水洗ボタン。ボタンの大きさが水量を表しています。
ロンドンのホテルなどもこのスタイルでした。
ペーパーホルダーの位置とかは、どこのトイレでも総じてまぁまぁ取りにくい所に取り付けられていて、毎回本気の「ねじりのポーズ」(ヨガ)が必須です。
基本フランスというところは、“おしゃれであること”が第一という感じ。なので、「人工工学に基づいて~」とか「使いやすさ」とかは二の次と言ったところでしょうか。でも、誰も不便を感じていなさそうなところがまた面白くもあります。
ヨーロッパに来ると、日本のあらゆる造りが、いかに使いやすく考えられているのかということを改めて感じることができます。日本にいると当たり前すぎて全く気付かないのですが・・・。
アメニティは、全てロクシタンのもので、おしゃれ~♪
ソーイングセットやシューシャインなんかまで全てロクシタンです。
クローゼットは、木の箱みたいな造りで、カーテンで目隠ししているスタイル。
タンスになっているものよりも通気性が良くて、結構好きでした。
safe(金庫)もあるので、パスポートなどはこちらに入れて出かけます。
1階のお部屋だったので、最初に案内されたときには、うるさくないかなぁと心配でしたが・・・結論から言うと、全く問題ありませんでした。
防音のしっかりした扉で、外の声や足音は一切入って来ないようになっていますし、そもそも、そんなに騒がしくない雰囲気のホテルなのですよね。こじんまりしていて、宿泊客も大人ばかりでシックな雰囲気でした。
眺めは、特に気にしませんでしたが、中庭が見えました。
朝はいつまでも薄暗いし、夜は日暮れが早くて、あまり景色を楽しむ季節ではありませんね。
ヨーロッパは、一度だけ行くとしたら、夏がいいのではないでしょうか。日本よりも日が長くて、夜9時ぐらいまで明るいので、イベントなども充実しているように思います。
気になる暖房ですが、きちんと使えて、暖かくて快適でした。
ヨーロッパのホテルは、夏の冷房は怪しいことがあるのですが、冬の暖房はしっかりしているのかもしれません。
ちなみにこちらのホテルには、4種類のお部屋があります。
違いは広さのみで、設備やサービスは基本的に同じだそうなので、どのお部屋に泊まるにしても、設備などについては参考にしていただけるのではないかと思います。
全体的に
口コミがとても良く、むしろ良すぎるので半信半疑なところもあったのですが、結論から言うと、「口コミの通り」で、とても良かったと思いました。
一言で言うと、「cozy」という言葉がぴったりなホテルという感じでしょうか?
狭いのですが、おしゃれで居心地が良く、清潔で快適なお部屋でした。
客室数も33室と少なめなこともあり、アットホームで、サービスもフレンドリー。どのスタッフも皆さん気持ちが良い対応で、ここを選んで良かったなぁとつくづく感じました。
手がかりがほとんどない中で、こんな素敵なホテルを選んでくれた主人には感謝です。
改めて、主人のこういう選定のセンスの良さには、脱帽してしまいました☺
またパリに行くことがあれば、ぜひ利用したいなぁと思えるところでした。
エリアが問題なければ、非常におすすめできるホテルなので、パリ旅行を検討されている方は参考にしていただければと思います。
ホテルのHPのリンクを載せておきます。
右上のドロップダウンからENを選べば、英語バージョンで見ることができます。
1日目の過ごし方
さて、こんな感じで、パリの最初のホテルは快適そのもので、ホッと一安心。
内装もおしゃれでフランスっぽさがあり、お部屋にいるだけで、「ついにパリにやってきた~!」という気分を味わうことができました♪
16時頃に飛行機がCDG空港に着くので、18時ぐらいにはホテルにチェックインできるだろうという算段でいました。これなら、夜も何か1つぐらいなら予定が入れられるかなぁという感じの時間でしょうか。
実際のところ、18時前にはお部屋に入ることができて、on trackです。
アイテナリーでは、1日目は、水曜日でルーヴル美術館が21時過ぎまでやっているようだったので、もし元気があったら行こうかということになっていました。
もしくは、そこまでパワーがなかったら、ホテルの近くの美味しいお店にお夕飯を食べに行くのもいいかも?なんて考えていました。
ところが!!!少し時差ボケもあり、移動の疲れもあり。
パリの18時は、日本時間でちょうど夜中の2時に当たるので、眠くて眠くて・・・。(この「日本では今何時か?」というのは、時差ボケが治りにくくなるのであまり考えないようにしていましたが、「道理で眠いわけね~」と納得。)
少しだけお昼寝のつもりが、しっかり寝てしまい、気が付いたのは夜遅くになってからでした。
ルーヴル美術館はもちろんのこと、お夕飯も、そもそも外出は諦めることにしました。
そんなわけで、パリの1日目は移動とお昼寝でおしまい。
その代わり、飲み物をいただきがてらお部屋から出て、ホテルのロビーは満喫しました。
前述の夜シフトのスタッフの方にお写真を撮っていただいたり、お茶を飲んだりしてリラックス。なかなかロビーで寛ぐことってないので、いい時間を過ごすことができました。
今回の旅は、「ゆったりのんびり」がテーマ
旅って、ついつい予定を詰め込んでしまいがちですよね。
特に、海外旅行とかでなかなか行けないような場所となると、その傾向は顕著でしょうか。
「もう来られないかもしれないし」と、あそこもここもと行くところを入れすぎてしまったり、疲れていてちょっと休みたいなぁというときにも、「今しか見られないから」と無理をしてしまったりもして・・・。
ただでさえ慣れない環境で疲れるし、気が張っているし、移動疲れや時差ボケなんかもあるので、そこに無理を重ねると、旅の途中でも体調が万全でなくて楽しめなかったり、はたまた、帰国して体調を崩してしまったり、そうならないまでも、帰ってからドッと疲れが出てしまったりするように思います。
かく言う私たちも、夏のアメリカ旅行では、それこそ毎日がイベントで、盛り沢山でした。
1ヶ月近い長旅だったこともあって、日本に帰ってからはドッと疲れが出て、数日間死んだように寝て過ごした記憶があります。(いえ、むしろそこらへん数日の記憶がなくて、気付いたら数日カレンダーが飛んでいた感じでした。)
今回は、ヨーロッパからの帰国翌日から主人が仕事始めなこともあり、とにかく「無理をしない」「のんびり過ごす」をモットーにしていました。
ヨーロッパの空気を味わうだけでもいいぐらいなので、あまり予定は詰め込まず。ゆったりのんびり、リラックスして過ごそうということにしたのでした。
とりあえずの理想のアイテナリーなるものは作ってみたけれども、それを7割ぐらいできたらいいかなぁというぐらいの気持ちで臨みました。
1日目も、行こうと思えば行けたけれど、ここで無理せず、ゆっくり体力を回復させたのは、私たちの“敢えての選択”だったというわけです。
そして、この選択をしたおかげで、2日目から元気に遊ぶことができたように思います。
東京にいてもそうなのですが、寒いと体力を消耗しやすいので、普段よりもちょっと疲れやすいように感じました。
それに加えて、時差ボケと移動疲れのいわゆる旅疲れもあり。そして何より、治安が悪い(と思っている)ので、常に警戒して気が張っているというところが最大の要因でしょうか。
冬のヨーロッパでは、特に無理をしないというのも大事なポイントかもしれません。
そんなこんなで、パリでの1日目は終わりました。
2日目は張り切っていろいろお出かけしたので、次の記事でまた載せることにします。