毒を入れない暮らしのススメ 〜経皮毒に注意しよう〜
こんにちは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は身の回りの生活用品から毒を入れないことについてのお話、経皮毒編です。
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このブログでは常々、食べ物を選ぶことの大切さについて書いていますが、身の回りの物も同様です。せっかく食べ物や調理器具には気を付けていても、他で毒を取り入れてしまってはもったいないですよね。
1つ1つ挙げているとキリがないほどたくさんあるので、今回は経皮毒にフォーカスします。まずは大まかに、どんなものに気を付けたら良いかをお伝えしたいと思います。
経皮毒はこんなアイテムに要注意!
大きなところでは、こんなものに気を付けましょう。
- 台所洗剤
- 洗濯洗剤
- お掃除洗剤
- 化粧品(スキンケア・メイクアップ・ボディケア・ヘアケア、etc.)
- オーラルケア(歯磨き粉、デンタルリンス)
- デオドラント製品
- 防虫グッズ系(防虫剤・虫除けスプレー、etc.)
- (女性の場合)生理用ナプキン
細々したものは他にもいろいろありますが、これらの選び方に注意するだけで、かなりの毒を抑えることができます。
例えば、台所洗剤や歯磨き粉であればそのまま口に入ってきますし、洗濯洗剤であれば衣類に残って経皮吸収されます。お掃除洗剤や消臭剤であれば、経皮吸収と呼気からの吸収もあり、化粧品であれば主に経皮吸収されます。
避けたい成分
避けたいのは、主に石油系の合成洗剤や界面活性剤です。
- 台所洗剤・・・石油系の合成洗剤や界面活性剤、香料
- 洗濯洗剤・・・石油系の合成洗剤や界面活性剤、蛍光増白剤、香料
- お掃除洗剤・・・石油系の合成洗剤や界面活性剤
- 化粧品・・・石油系の合成洗剤や界面活性剤、ナノ粒子、香料、着色剤、保存料
- 歯磨き粉・・・フッ化物・サッカリン、界面活性剤、香料、着色剤
- (女性の場合)生理用ナプキン・・・高分子吸収ポリマー、漂白剤、石油系不織布、香料、着色剤
これらの成分は、環境ホルモン(内分泌攪乱物質)であったり、体のバリアを破壊するものであったり、発癌性があるものであったりと様々ですが、全て有害物質です。
ナノ粒子に至っては、本来皮膚のバリアによって遮られるはずのものが容易に血液に入り込み、毛細血管を通って全身に分布してしまう危険性があり。皮膚に使う分には問題のなかったはずの成分でも、ナノ化されてしまうと安全性は変わってきますので、使わないことをおすすめします。
『ナノ粒子で皮膚の奥まで浸透する』コスメは、皮膚の奥を通り越して脳や神経まで成分が行きますので、騙されないようにしましょう。
経皮毒や経皮吸収とは?
そもそも経皮毒や経皮吸収とは、どんなことでしょうか?
まず、皮膚を通して体内に浸透することを「経皮吸収」と言います。これは、良い成分も悪い成分もどちらにも使われる言葉です。そして「経皮毒」とは、その名の通り、皮膚から吸収される毒のことです。
例えば、エプソムソルトのお風呂に入って、マグネシウムが皮膚から浸透したらそれは経皮吸収。ですが、もし毒性のある薬品を皮膚に塗ったのであれば、それは経皮毒になります。
化学物質などが体に入る方法としては、4種類あります。
- 経口吸収
- 呼気吸収
- 経皮吸収
- 粘膜吸収
今回フォーカスしたいのは、主に経皮吸収による経皮毒です。粘膜吸収や、一部の呼気吸収も経皮吸収に含んでお話ししたいと思います。
経皮毒の怖いところ
経皮毒の何が怖いのでしょうか?
- 経口摂取に比べて残留性が高いこと
- 経口では摂取しないような高い毒性・浸透性のものが多いこと
- 脂肪細胞に蓄積されるのでデトックスしづらいこと
- 化学物質は環境ホルモン(内分泌攪乱物質)であること
- 経口摂取に比べて消費者の意識が甘くなりがちなこと
- 生体濃縮して継世代毒性されること
経口摂取の場合は必ず肝臓で解毒のプロセスがありますが、経皮吸収の場合は必ずしも経路にないので、残留しやすいことが挙げられます。経皮吸収の場合は、摂取した毒物の90%が残ると言われており、これらの毒は脂肪細胞に蓄積されます。
脂肪細胞に蓄積されると、デトックスが難しいのも特徴です。さらに、脂肪細胞が多い器官と言えば、脳。脳に有害物質が蓄積したら、様々な疾患の原因になっていることは想像に難くありません。
また、これらの日用品や化粧品は、口に入るものに比べて基準が甘いので、浸透性も毒性も高いものが多いのも特徴です。そして何よりも、消費者側の意識が口に入るものよりも甘くなってしまうこともポイントかもしれません。食べ物の原材料はきちんとチェックしても、化粧品の表示成分を全てチェックしている方は非常に少ないです。
特に化粧品は、毒性や危険性をわかった上で、“おしゃれのためにどうしても使いたい”のであれば、それは個人の選択ですが、可愛いパッケージに騙されて知らずに使ってしまうのは残念ですよね。
経皮吸収は部位によって吸収率が異なる
経皮吸収は、体の部位によって吸収率が異なります。何となくわかっていることですが、数字で改めて見るとその違いに驚きます。
部位ごとの経皮吸収率
腕の内側を1とした場合に、こんなにも吸収率は変わります。
部位 | 吸収率 |
腕の内側 | 1 |
腕の外側 | 1.1 |
頭部 | 3.5 |
背面 | 1.7 |
脇の下 | 3.6 |
手の平 | 0.83 |
ほお・あご | 13 |
おでこ | 6 |
性器 | 42 |
首 | 6 |
足首 | 0.42 |
足の裏 | 0.14 |
皮膚の柔らかい腕の内側に比べても、頭は3.5倍、お顔や首は6〜13倍。ということは、ヘアケアや化粧品の吸収率は高いということがわかります。また、腋の下も3.6倍と高めで、デオドラント製品に留意すべきということも明白でしょうか。
そして何より特筆すべきは性器です。42倍と非常に高く、下着や生理用品の選定の重要性は必然だと言えます。婦人科系疾患の原因はケミカルナプキンにあるとも言われているほど。化学物質全般は環境ホルモンですから、そう言われるのも納得の吸収率なのです。
経皮吸収が高まるポイント
上の表の経皮吸収率は、通常時のものになります。ある条件下において吸収率が高まるので、こちらも加味して考える必要があります。例えば、こんなときです。
- 体温や皮膚の表面温度が上がっているとき
- 毛穴が開いているとき
- 角質層が薄い部位や薄くなっている部位や粘膜
- 角質層が壊れているとき
- 角質層のワックス(バリア)が剥がれているとき
- 吸収する物質の分子の粒が小さいこと
- 吸収する物質が脂溶性であること
- 繰り返しまたは常に皮膚に接触すること
入浴中はこれらの条件に当てはまるものが多いので、経皮吸収率が高まることがわかるでしょうか。
入浴で体温が上がって毛穴が開き、合成界面活性剤の入ったボディソープで角質層のバリアを剥がし、スキンケアやヘアケアなどがしっかりと入り込んでしまうという仕組みです。化粧品だけでなく、お風呂のお掃除洗剤も侮れません。
ケミカルフリーのメリット
ケミカルなものをなくすことで生まれる良いことはたくさんあります。
✔️ 免疫力が高まる
✔️ 婦人科系疾患の予防やホルモンバランスの改善
✔️ 発達障害や学習障害の改善
✔️ メンタル症状(鬱や不安感、ノイローゼ)の改善
✔️ 脳機能(記憶障害やアルツハイマー病)の改善
✔️ アレルギー(アトピーや皮膚炎・花粉症・喘息)の改善
✔️ ガン予防
✔️ 奇形児のリスク低減
もちろん、これらを止めただけでパッと病気が治るというものではありませんが、食事療法などの効果を高められたり、病気へのリスクを減らすことができることは確かです。
そしてもう一つ。自然派の日用品を使うメリットは、私たちの体だけではありません。
✔️ 自然環境にも優しい
経皮毒の主な原料は石油製品なので、使用を減らすことは環境保全にも繋がっています。また、界面活性剤による海の汚染は、海産物を通じて結局は私たちの体に入ってくることにもなるのです。
では、これらの代わりに何を使ったら良いのでしょうか?次回は、詳しいアイテムの選び方やおすすめ商品をご紹介したいと思いますが、迷ったときには「昔ながらのもの」を選ぶと間違いが少ないです。
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それでは、また。