こんにちは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は久しぶりに分子栄養学コラムで、炎症についてのお話です。
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このブログでも、度々出てきた“炎症”という単語。
「体に炎症がある」とか、「炎症体質である」とか、実はまだこれについてきちんと解説したことがありませんでした。
ご自身の体に炎症があるか、炎症体質になっているのか、気になっている方も多いでしょうか。
今回は、具体的にどういう状態が炎症なのかについて解説していきたいと思います。
過去のブログでの登場シーン
まず、過去のブログでどんなところで登場していたか、おさらいしてみます。
例えば、こんなところで登場していました。
まずはどんな人がよりビタミンCを多く必要としているでしょうか?こんな人です。
- 体に炎症がある人
アレルギーの根本原因は何でしょうか?
- 炎症体質
リーキーガットの問題点
体内の炎症を引き起こします。
ケース2:必要だから増えている
こちらは注意が必要で、必要だから増えているケースです。
体内に炎症があったり
副腎疲労の原因
それでは、副腎疲労の原因は何なのでしょうか?
答えはこちらです。✖️ 炎症
油の質にこだわる理由
硬い油を摂るとその人の細胞膜も硬くなるし、炎症を起こす作用の油を多く摂れば炎症体質になる
炎症体質から脱しよう!
食事でキーになるのが炎症を抑える油であるオメガ3。
一部ではありますが、6つの記事を引用してみました。
過去の炎症トピックス
これらをまとめると、
- 炎症があるとビタミンCが多く必要になる
- アレルギーの根本原因は炎症
- リーキーガットが炎症を引き起こす
- 体内に炎症があるとコレステロール値が上がる
- 炎症は副腎疲労の原因
- 炎症を起こす作用の油を多く摂ると炎症体質になる
- 炎症体質から脱するにはオメガ3
ということがわかりますね。
何となく、炎症がある=厄介な状態と捉えていただけるかと思います。
炎症の場所
一般的に炎症というと、風邪を引いたときの喉の痛みとか、化粧品にかぶれたときの肌荒れとか、どこかに体をぶつけたときのアザとか、運動後の筋肉痛とか、“ちょっとイレギュラーな状態”をイメージするかと思います。
もちろんこれらも正解です。
が、上で挙げたような炎症は、当たり前にわかる炎症なので、気付いてケアしていただけることが多いものです。
こういったイレギュラーな状態を脱した「普段のときの自分」は、炎症とはあまり関係がないものと思いがちではないでしょうか。
先に結論を言うと、アレルギーや慢性疲労に悩む人は必ず体のどこかに炎症があります。
ここでフォーカスしたいのは、この3つ。
✔️ 腸
✔️ 上咽頭
✔️ 歯
免疫疾患や慢性疲労、不定愁訴に悩む人はこのいずれか炎症があるのですが、大体が気付かれずにいることが多く、ケアもされないまま放置されています。これこそが今回のポイントになるのです。
次で、それぞれ見ていきましょう。
腸の炎症
一番要になるのが、腸の状態。腸に炎症がある方は非常に多いです。
腸は摂った栄養を吸収するところであり、それと同時にデトックスの器官でもあります。そのため、腸内環境の悪化は、栄養の消化吸収や解毒も正常にできなくなるので、大きな問題です。
また、免疫の7割は腸にあるので、腸内環境が悪化すると全身の免疫低下に繋がります。
それ以外にも、腸はエネルギー代謝やビタミンの産生、選択的透過も担っている器官なので、腸の問題が腸だけでは済まず、全身に繋がっています。「腸脳相関」という言葉がありますが、腸の状態は脳の状態と同じです。つまり、リーキーガットがあればリーキーブレインもあります。
そんな腸の炎症の怖いところは、自覚症状がないところ。40代以降になると、腸の炎症を自覚できるのが3人に1人と言われています。残りの2人は、症状があるにも関わらず無自覚なために対策をしていないという状態に。
腸内環境の自己チェックは、こちらをどうぞ。
40歳を過ぎたら、とりあえず腸に炎症がある前提でケアしておいて損はありませんよ。
腸内環境のケア方法は、こちら。
シンプルに言えば、腸に悪影響を及ぼすものを控えて、良いものを補う、それだけです。
具体的なステップは、それぞれの方の状態に合わせて行う必要がありますので、個別にご相談くださいね。
上咽頭炎
上咽頭は、あまり聞きなれない場所かもしれませんが、喉と鼻の間の部分です。
ここも免疫が集まっている場所なので、上咽頭炎を改善させることは免疫力の向上に繋がります。
上咽頭炎についてはいずれ記事にしたいと思いますが、朝起きたときに喉が痛いことがあったり、後鼻漏や鼻詰まりがあれば、上咽頭炎があると判断できます。それ以外に、寒暖差アレルギーや喉の痒みなども症状に挙げられます。
腸も歯でも同じことですが、体のどこかに炎症があると、反応性の免疫物質や炎症物質が体内を巡るので、炎症が全身に飛び火する仕組みになっています。だから、体のどこかに炎症があると、全身の炎症=炎症体質を招くことになります。
この上咽頭の炎症のケア方法は、まずEAT(Bスポット治療)が有効です。私も受けたことがあるので、いずれ詳しく載せたいと思っています。
病院にかからずに改善したい場合には、鼻うがいやミサトールも効果的。
個人的には、まずEATで短期改善をして、鼻うがいで日々のケアをするというのがおすすめですが、病院にかかれない事情がある場合には、お家ケアから始めてみるのも良いかもしれません。
歯周病
最後に、歯の炎症。これも全身疾患に繋がります。
歯周病がアルツハイマー病の原因になるという論文が出てしばらく経ちましたが、栄養療法ではもはやこれは常識となっています。
まず、お口の中の炎症も、反応性の免疫物質や炎症物質が体内を巡るので、炎症が全身に飛び火するから。喉もそうですが、口は脳と近いので、より脳への影響が大きいというのは何となくイメージできるのではないでしょうか。
そんな歯のケア方法は、歯医者さんへ行きましょうの一言に尽きます。
健診と、必要あれば治療を行ったり、さらにはアマルガムの除去などまでできれば完璧です。
余談ですが、アマルガムの除去については、専門のクリニックで行うことをおすすめします。普通の歯科院で行うと、水銀を吸ってしまって危険なことになるので、安易な除去にはご注意くださいね。
さて、腸・上咽頭・歯と取り上げてみましたが、この3つはそれぞれで記事が書けてしまうほど奥が深い内容です。いずれまた個別に取り上げていきたいと思っています。
まとめ
では、最後のまとめです。
- アレルギーや慢性疲労がある人は必ず体内に炎症あり!
- 腸内環境・上咽頭炎・歯周病、この3つをチェックすべし!
まずは、炎症があることを自覚するところからがスタートですね。
今回の記事が、炎症体質から脱するきっかけになれば幸いです。
個別カウンセリングでは、あなたの症状や血液データから、お悩みや状態に合わせてオーダーメイドで様々なご提案をさせていただきます。体内の炎症と言ってもパターンは人それぞれ。あなたに合った健康法を知りたい方は、ぜひご相談くださいね。
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