こんばんは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は、簡単にできる腸内環境の自己評価についてのお話をしたいと思います。
腸内環境が大事な理由
先日、こんな記事をアップしました。
ここには、腸は免疫の塊で、アレルギーを治すには腸内環境の改善が必要とあります。
なぜ腸が大事かと言えば、まず、摂った栄養を吸収するところだから。これは当たり前ですね。
私たちの身体は食べた物で出来ていますが、食べた物がきちんと消化吸収できなければ何の意味もないというところは見落としがち。むしろ、未消化のタンパク質は、体にとって異物(毒)ですらあるのです。
私たちの体は、異物を認識すると攻撃するように作られています。それが炎症です。
炎症があると、それが全身に回って炎症体質になりますし、腸と脳と副腎は炎症で結び付いているため、腸の問題が副腎疲労やリーキーブレインなどを引き起こします。
結局、腸の問題が腸だけで終わらないからこそ、腸内環境がとても重要となるのです。
そしてもう一つ、腸は栄養を取り込む器官であると同時に、デトックスの器官でもあります。
不要なものや害になるものをデトックスするとき、便として出すのはイメージできますよね。つまりは、デトックスの際に必ず腸を経由しているということです。
腸がきちんと機能しなければ、その不要なものや害になるものの副作用も大きく出てしまうので、これが腸が大事になるもう一つの理由です。
他にも、腸はエネルギーを産生したり、ビタミンを作ったり、栄養の吸収を助ける作用を持っています。そして、選択的透過を行うバリア機能があることによって人間は守られているのです。
ここまでで、腸が全身の要になるのではないかと思われた方、正解です。
ここでは挙げませんが、腸内環境と相関する不調はたくさんあります。特に、メンタル系や自己免疫系には顕著に表れているのです。
「腸を制する者が免疫を制する」
これは、私の所属する臨床分子栄養医学研究会の宮澤医師のさらに師匠である、リオルダンクリニックのリオルダン医師のお言葉です。
体のどこかに不調を感じたら、とりあえず、腸内環境の改善を試みるのは良さそうですね。
腸内環境の自己チェック方法
腸内環境の評価方法にはいろいろありますが、一番簡単なのは便です。
腸の炎症がない状態はこんな感じ。
✔ 便秘がないこと
✔ 便の形・色・におい・回数が適切であること
– バナナ状
– 茶褐色
– 無臭
– 1日1~2回
✔ 膨満感がないこと
これは自分でもチェック出来るところ(逆に、自分でしかチェックできないところ)なので、毎日必ず見るようにしてください。クリニックの便検査も良いのですが、まずはこれが基本になります。
残念ながら、40代以降になると、腸の炎症を自覚できるのは3人に1人と言われています。
残りの2人は、症状があるにも関わらず自覚ができていないので、対策をしていないという状況。
40歳を過ぎたら、とりあえず腸に炎症がある前提で、手厚くケアするのが良さそうです。
まとめ
それでは、今日のまとめです。
- 「腸を制する者が免疫を制する」
- 食べ物は消化されて初めて栄養になる
- 栄養摂取もデトックスも腸が決め手
- 腸の問題は全身の問題
- 腸内環境の自己チェックは毎日の便で
- 40歳を過ぎたらより腸内環境に気を配ろう
こちらの記事もよろしければご覧くださいね。
具体的な「4つのR」のステップについては、また次回お話します。
ご自分の今の状態が知りたい方や、それぞれの方に合わせたお食事方法についてのご相談は、個別カウンセリングよりお問い合わせください。
それでは、また。