こんばんは。分子栄養カウンセラーのmanaです。
今日は、MCTオイルのおすすめ製品をご紹介したいと思います。
中鎖脂肪酸シリーズ 第一弾:中鎖脂肪酸って最強?!
中鎖脂肪酸シリーズ 第二弾:MCTオイル VS ココナッツオイル 徹底比較!
中鎖脂肪酸シリーズ 第三弾:MCTオイルの選び方
その他の油のお話は、油のタグからどうぞ。
おすすめのMCTオイル
私がすでに利用しているものを中心に、次に買ってみようと思っているものや気になっているものも挙げてみます。どんな観点で選んでいるかについては、前編に書いていますのでご参照ください。
カプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)混合のMCTオイル
まずは、カプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)が混ざっているタイプをご紹介します。
このタイプは手に入りやすいので、比率はカプリル酸(C8)が多いものを選ぶようにしています。
仙台勝山館 MCTオイル
|
Amazonはこちら。
私が最初に買ったのが、こちらの仙台勝山館のもので、何度もリピートしています。
実店舗では成城石井に2サイズ(165gと360g)あるので、お試しであれば小さいボトルが最適だと思います。
原料はココナッツで、遮光瓶入り。気になる脂肪酸組成はこんな感じ。
カプリル酸(C8)・・・60% カプリン酸(C10)・・・40% |
無味無臭で、飲み物にもお料理にも邪魔しないのがいいところ。中鎖脂肪酸のみでエネルギー補給にぴったりなタイプです。
私は、温かいお料理に最後に回しかけたり、スープだと一緒にブレンダーで攪拌したりして使っています。他にも、温かい飲み物にはそのまま入れて、小さな泡立て器で混ぜていただきます。
同じもので小分けタイプもあるので、外出のときには便利です。
|
Amazonはこちら。
4gはちょうど小さじ1で、初めて使う方にもちょうどいい分量になっています。
慣れるまでは、一気にたくさん摂ると腸の浸透圧でお腹を壊してしまうので、最初は少量から始めるのがおすすめ。慣れてくると、大さじ2ぐらいは余裕で摂れるようになりますので、徐々に慣らしていきましょう。
Nutiva, 100% Organic Coconut MCT Oil
Nutiva, 100% Organic Coconut MCT Oil, Unflavored, 32 fl oz (946 ml)
こちらはiHerbで買えるMCTオイルで、以前使ったことがあります。
原料はオーガニック認証のココナッツのみですが、瓶ではなくプラスチック容器に入っています。一応BPAフリーということで、環境ホルモンへの配慮はされています。
気になる脂肪酸組成はこんな感じ。
カプリル酸(C8)・・・64% カプリン酸(C10)・・・33% |
中鎖脂肪酸のみでエネルギー補給にぴったりなタイプです。
他にもiHerbには、カプリル酸(C8)多めのMCTオイルがいろいろあります。
ボトルがプラスチックであることと、脂肪酸組成に多少の差はあるので、購入時には成分などもチェックしてみてください。
オーガニックココナッツを原料としています。容器はプラスチックですが、BPAフリーです。
こちらもオーガニックココナッツが原料です。
iHerbのオリジナルブランドでコスパの良さが特徴。こちらもオーガニックココナッツを原料としています。
iHerbは品切れも多いので、成城石井で勝山館のものを買ってしまうことが多いのですが、コスパで言うなら圧倒的にiHerbがおすすめ。
例えば、NutivaとCalifornia Goldと勝山館を比べてみると、こんな感じです。
Nutiva | California Gold | 勝山館 |
946ml 4,301円 | 946ml 2,832円 | 360g 2,160円 |
4.54円/ml | 2.99円/ml | 6円/g |
容器の違いはありますが、実に1.3~2倍の差があるので、コストを抑えて続けたい場合にはiHerbの利用価値は高いと思います。
ただし、オイルは酸化しやすいものなので、買い置きやまとめ買いはおすすめできません。欲しいタイミングでiHerbを見て、在庫があったら使う分だけ買うというスタンスが良いかなと思います。
カプリル酸(C8)のみのMCTオイル
続いて、ちょっと珍しいカプリル酸(C8)のみのタイプのご紹介です。
基本的に日本ではほとんど手に入らないので、iHerbで個人輸入するか、Amazonや楽天で海外の会社からの発送という形になることが多いです。
Sports Research, オーガニックMCT C8オイル
Sports Research, オーガニックMCT C8オイル、無香料、473mll(16液量オンス)
こちらはiHerbにあるカプリル酸(C8)のみのオイルです。
原料はオーガニック認証のココナッツを使っていて、非常に優秀。なのですが、容器が瓶ではないのが私にはネックになっています。コスパも良いので、容器さえ気にならなければ、おすすめです。
iHerbには、カプリル酸(C8)100%のMCTオイルは他にもあります。
iHerbは品切れが多いので、一番のお気に入りアイテムがずっと品切れのときには、二番手や三番手を買うことも多いですよね。
こちらは、オーガニックではないココナッツを原料としており、容器はプラスチック。にも関わらず、Sports Researchのものよりも単価は高めです。
こちらは容器は瓶であるものの、原料がココナッツと明記されておらず。メーカーのHPにも記載がないので、気になる方は問い合わせをしてからの方が良さそうです。(コラムには、一般論としてのMCTオイルの主な原料がココナッツであるという記載はあります。)
BULLETPROOF(バレットプルーフ) ブレインオクタンオイル
|
こちらは『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
原料はココナッツのみで、特にオーガニック認証はありませんが、本国のサイトには搾油がコールドプレスや蒸留分離であるとの記載があり、なかなか優秀。また、ボトルは瓶ではありませんが、BPAフリーになっていて、プラスチック容器でも考慮はされているのが良いところ。
Amazonや楽天で買うことができますが、発送はアメリカからになるので、注文してから届くまでに結構かかります。余裕を見て注文するのが良さそう。
また、本国では$24(定期購入だと$22)の商品ですが、日本で買うと6,000円と、倍近いお値段になっているのが残念なところです。今時点では、日本は国際発送の対象外で、本社からの直接購入ができなくなっているので、日本の代理店システムに乗るしか購入手段はなく、1本当たり2,000円以上の手数料を代理店に払う形になります。
Bulletproof XCTオイル – 32オンス(907グラム)
並行輸入品も価格はほぼ同じです。
Bulletproof ブレインオクタンオイル 32オンス946ml
【追記】
こちらのオイル、なんとiHerbでもお取り扱いが始まっています。
BulletProof, Brain Octane(ブレインオクタン)C8 MCTオイル、414ml(14液量オンス)
為替により変動しますが、4,000円台なので、iHerbで買うのが良さそうです。
品切れが多いので、見かけたらぜひ買ってみてくださいね。
ちなみに主人は、こちらのメーカーのカビなしコーヒーにこのオイルを入れて飲む組み合わせがお気に入りです。
BulletProof, コーヒー、メンタリスト、ミディアムダークロースト、未加工の豆、12 oz (340 g)
著者のデイヴ・アスプレイ氏もおすすめされています。コーヒー自体にカフェインの問題があるので、全員にはおすすめできませんが、コーヒーをよく飲まれる方にはこの組み合わせは最高かと。
コーヒー豆の種類もいろいろあるので、ご興味ある方はぜひこちらをチェックしてみてください。
MCTパウダー
MCT“オイル”という頭でいると少し意外に感じられる、パウダータイプのオイルです。
まだ種類は少ないのですが、非常に使い勝手が良く、消化吸収も良いので、個人的におすすめしたいタイプでもあります。飲み物に入れても溶けやすく、初めてでもオイルのようにお腹が痛くならないのも良いところ。
使い方は、お茶やコーヒーに入れるのも良いのですが、脂質が乳化すると白っぽくなる特徴を生かして、ポタージュ風にするのが私は一番お気に入りです。牛乳も豆乳も、一切の代替ミルクも使わずにクリーミーな味わいが出るので、初めて食べると驚くかもしれません。ちゃんと味わうと納得なのですが、見た目の印象で何となく食べていると一瞬騙されるかもしれません。
考えてみたら、チェーンの喫茶店で出てくるコーヒーのポーションも、乳成分は不使用で脂質だけのものも多いですが、それらを入れるとクリーミーに感じられるのは脂質のおかげですよね。今度私のポタージュレシピもご紹介したいと思っています。
仙台勝山館 MCTオイルパウダー
|
Amazonはこちら。
こちらは楽天で買えるMCTパウダーで、上に出てきたMCTオイルのメーカーです。
ココナッツを原料としており、脂肪酸組成はこんな感じ。
カプリル酸(C8)・・・60% カプリン酸(C10)・・・40% |
アカシアファイバー以外の余分なものを含まないのが気に入っています。
ちなみに、食物繊維を含めた全重量から見た割合はこんな感じだそう。
食物繊維・・・30% カプリル酸(C8)・・・42% カプリン酸(C10)・・・28% |
オイルタイプよりも中鎖脂肪酸の割合が減るので、使う量を増やすと良いことがわかります。何より、こういう割合をきちんと公表してくれているのが好感が持てると感じます。
楽天やAmazonにあるので、手に入りやすいのがいいところですね。
Sports Research, プロバイオテック繊維配合MCTオイルパウダー
Sports Research, プレバイオティクス繊維配合中鎖トリグリセリドオイルパウダー、無香料、247.5g(8.73オンス)
こちらもiHerbで買えるもので、上でご紹介したC8オイルのメーカーです。
ココナッツ原料で、脂肪酸組成はこんな感じ。
カプリル酸(C8)・・・57% カプリン酸(C10)・・・36% |
Zhouのものと比べると、カプリル酸(C8)の割合が低めになっています。こちらも、一切の乳成分を含まず、アカシアファイバーのみのシンプルさが良いところ。
Nutiva, オーガニックMCT(中鎖脂肪酸油)パウダー
Nutiva, オーガニックMCT(中鎖脂肪酸油)パウダー、300g(10.6 oz)
こちらもiHerbで買えるMCTパウダーで、上でご紹介したMCTオイルのメーカーです。
オーガニックココナッツを原料としており、脂肪酸組成はこんな感じ。
カプリル酸(C8)・・・56% カプリン酸(C10)・・・35% ラウリン酸(C12)・・・5% |
カプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)はSports Researchとほぼ同じ割合です。
こちらもまた、アカシアファイバー以外の余分なものを含まないのが気に入っています。
実はこちら、先日私が購入したものです。
Zhouが在庫切れだったので消去法で選びましたが、Sports Researchよりはオーガニック原料の分、こちらがいいかなぁと感じています。あとは、このメーカー自体に馴染みがあるというのも大きいかもしれません。
Divine Health, ドクター・コルバートのケトゾーン MCTオイルパウダー 無風味
Divine Health, ドクター・コルバートのケトゾーン、MCTオイルパウダー、無風味、10.58 oz (300 g)
こちらは2024年3月に追加された新商品で、iHerbで買えるものです。
ココナッツ原料で、脂肪酸組成はこんな感じ。
カプリル酸(C8)・・・70% カプリン酸(C10)・・・30% |
今までご紹介したパウダーの中ではカプリル酸(C8)の割合が最も高めになっています。こちらも、一切の乳成分を含まず、イヌリンのみというシンプルな原料が良いですね。まだ私も試していないので、今度購入してみたいと思います。
番外編:Nutricost C8 MCTオイルパウダー
最後に番外編ということで、私のおすすめではありませんが、こういう商品もあるということで載せてみます。
Nutricost, C8 MCT Oil Powder, Unflavored, 16.2 oz (454 g)
C8に特化したMCTオイルパウダーです。
こちらは、以前はAmazonでしか買えなかったMCTパウダーで、珍しいカプリル酸(C8)のみのタイプ。大先輩の吉冨信長さんがYouTubeでおすすめされていたアイテムだそうで、根強い人気があります。
脂肪酸組成はこんな感じ。
カプロン酸(C6)・・・1% カプリル酸(C8)・・・95% カプリン酸(C10)・・・4% |
カプリル酸(C8)が100%と思いきや、ごく少量ですが、カプリン酸(C10)やカプロン酸(C6)も含まれています。さほど気にならない範囲でしょうか。
それよりも気になるのは・・・上に挙げた4社のMCTパウダーは原材料がMCTオイルとアカシアファイバー(またはイヌリン)のみであるのに対し、こちらは結構いろいろなものが入っている点。
原材料:中鎖脂肪酸、可溶性コーンファイバー、カゼインナトリウム(乳由来)、塩化コリン、二酸化ケイ素、ヒマワリレシチン |
中でもカゼイン(乳化剤)を含むことは注意すべきポイントでしょうか。その分混ざりやすくクリーミーに仕上がるので、溶け残りがなかったり、質感は良くなったりすると思います。
カプリル酸(C8)を使った方が良い方というのは、副腎疲労でエネルギー不足なことが多い方だったり、胆汁の出が悪い方だったりするので、基本的には腸内環境には細心の注意を払った方が良いと考えられます。せっかくエネルギー補給としてMCTオイルを足すのであれば、できるだけ添加物を含まないものを選ぶ方が私はおすすめで、その観点から見ると、こちらの製品はあまりおすすめできないです。
ただし、それ自体が負担になったり持続可能ではない場合には、その他の条件を鑑みてベターな選択肢を選ぶことも大切だと考えています。何を求めるか、どの条件を優先させるかは人それぞれですが、選ぶ際の参考になれば幸いです。
あなたに合った油の選び方や使い方は、個別カウンセリングを行っています。ご希望の方は、お問い合わせページよりご連絡をお願いいたします。
それでは、また。