こんばんは。manaです。
それでは、先々週末の出来事の続きです。
土曜日は、銀座にフレンチを食べに行ってまいりました。
私の会社の前のマネージャーの方から、結婚のお祝いでチケットをいただいていたので、2人で相談してこちらのお店を選んでみました。
尊敬する大好きな上司で、メディアでお名前を見かけることもしばしば。会社でも、“働く女性の代表”のような存在で、家事や育児をこなしつつ、お仕事もバリバリされている素敵な女性なのです♪
行ってきたのは、銀座の有名店の【レストラン タテルヨシノ 銀座】です。
食べログでも高評価を誇るお店なので、特別な日に利用してみようかなぁと考えておられる方もいらっしゃるでしょうか。
場所は銀座四丁目で、三越の並びにあります。三越の駐輪場の向かいと言えばわかりやすいでしょうか。
レストランの入っているビルが閑散としていて、入っていいのかしらと思う感じでしたが、小さく看板が出ているのが目印になりました。
エレベーターで12階に上がると、厳かな雰囲気で迎えられました。さながら、“ドレスコードの厳しい星付きのレストラン”のような感じを醸し出していました。
お店の案内によれば、ランチのドレスコードはスマートカジュアルとのこと。近所だし、普段着で伺ったのですが・・・中に通されると、他のお客さんは目一杯気合が入っていて、何となく拍子抜けしてしまいました。
店内は明るくて、お席とお席の間隔も広めなので、ゆったりお食事やおしゃべりを楽しめる雰囲気です。特に眺望はないのですが、窓際のお席を用意していただけました。
お席に着くと、テーブルセッティングがされており、本日のコースメニューが置いてありました。
プリフィックスのコースなので、前菜とメインディッシュとデザートを選ぶようになっています。
今回は、以下のような構成になっていました。
- アミューズブーシュ
- 選べる前菜
- 本日のスープ
- 選べるメインディッシュ
- アヴァンデセール
- 選べるデザート
- 飲み物と小菓子
まずは飲み物を選びます。主人はビールで、私はミネラルウォーター。
お水はstillかsparklingかを最初に選び、お替わり自由とのことでした。
◇アサヒ プレミアム熟撰 生ビール
私は初めて見た銘柄なのですが、なかなか美味しいそうです。
お水は私はstillを、主人はsparklingを選びました。
ちなみにstillの方はエビアン。パリで飽きるほど飲んだので、何だか懐かしくなりました。
メニューは、てっきり最後まで置いてあるのかと思いきや、プリフィックスのお料理を決めると下げられてしまい、その下のパン皿とバターナイフが現れました。
ほどなくして、フィンガーボウルと一緒にアミューズブーシュが運ばれてきました。
◇アミューズブーシュ
3種類のアミューズブーシュ。クジェールやタルトなど、一口サイズの前菜たち。アフタヌーンティのようなトレーがおしゃれ。
贅沢にバターを使ったタルト生地が贅沢で、パイに近い食感なのが美味しいと思いました。
クジェールもほんのり温かくて、冷めていないのが嬉しいです。
ここでちょっと気になったのが、塩気というか、お味が結構濃いめに感じたこと。
まぁアミューズは、乾杯でお酒と一緒にいただくから敢えてなのかなぁと思ったのですが・・・これに関しては、全体を通してこんな感じでした。
◇パン
パンは、私たちが見た限りは3種類ありました。
このバゲットみたいなハード系のものと、ライ麦のハード系パン。
テーブルロールで、豆乳パンというものもありました。
いずれもお替わり自由で、少なくなるとお給仕の方が持って来てくださいます。
バターもなくなると新しいものを持って来てくださるし、サービスはGOOD!
ちなみにバターは、発酵バターではない普通のバターでした。
パリで美味しい発酵バターに慣れてしまっていたので、当然ここでも美味しいバターがいただけるものと思い込んでいた私。これはちょっと残念ポイントだったかもしれません。
それから、もう1つのアミューズ。
◇冷製ボルシチ
ビーツのムースに、サワークリーム。そして、牛肉のリエットとコンソメのジュレ。
ボルシチではないのだけれども、ボルシチっぽいお味の特徴を表現されているお料理です。
ビーツ自体は今の時期にも出るお野菜なのですが、冷製にしてしまうと何だか季節感がないように感じてしまいました。アイディアとしては斬新で面白いと思うのですが、寒い日に来たお客様への心遣いみたいなものが伝わってくるといいかなぁと思います。
お次は前菜です。主人と私とで、違うものを頼んでみました。
◇トーション仕立てとマリネのフォワグラ フリュイセック添え
こちらが主人が頼んだフォアグラ。冷たい前菜です。
2種類のフォアグラが楽しめて、ドライフルーツやナッツの食感が楽しい一皿。たっぷりのピスタチオがまぶされたものと、中にドライフルーツが入ったものとあり、フォアグラの2つの表情が味わえました。
お皿のフチにシナモンがかかっていたのも面白かったです。
フォアグラは、温かいブリオッシュと一緒にいただくようになっていました。
これがとても美味しくて、ブリオッシュ大好きな私は嬉しくなってしまいました。
◇甲殻類のリゾット パルメジャーノ風
こちらが私の頼んだリゾットで、温かい前菜です。
主人がリゾットとフォアグラで迷っていたみたいなので、私はこちらにしてみました。
海老やイカなど、魚介のお出汁が濃厚なリゾットです。これでもかというほどに甲殻類のエキスが入っており、こちらも贅沢な一皿。トッピングのおろしたチーズとカリカリのチーズ、素揚げしたパセリがいいアクセントになっています。
美味しいのは美味しいのですが、驚くほどにお味が濃かったのが気になりました。
このリゾットを、茹でただけのパスタにでもかけたらちょうどいいかなぁと思うほどの塩辛さ。アミューズブーシュでも感じたのですが、ちょっと化学調味料的な辛さも感じてしまい、美味しいのだけれども、最後の方で箸休めが欲しくなってしまいました。
もう少し優しいお味にして、素材の風味を生かした方が私は好みだったかもしれません。
ちなみに私たちが選んだお料理以外では、モネのお庭をイメージしたお野菜の前菜と、お魚のマリネがありました。モネのお庭はとても華やかな盛り付けで美しいと聞いたことがあるので、そちらの方が合っていたのかもしれないと思いました。
その後は、スープです。
◇トピナンブールとアーティチョークのブルーテ
菊芋とアーティチョークのポタージュで、中にフォアグラのソテーが入っています。
カプチーノ仕立てで、上にトリュフが散りばめられており、とても美味しかったです。
シャキシャキの菊芋がいいアクセントになっており、お家でも真似してみたいと思います。
ここで、次の飲み物をいただきました。
◇赤ワイン
お味は普通で、ここでも、パリのお味を無意識に期待してしまっていたことを反省。
お店の立場からすれば、勝手に期待値を上げて、勝手にがっかりしないでほしいと思うかもしれませんね(笑)
そして、メインディッシュです。
主人が頼んだ羊料理。
◇仔羊のロースト クルミのペルシヤード仕立て
味付けは美味しいのですが、残念ながら、仔羊の臭みが前面に出てしまっていて、パリでいただいたものには及ばない印象でした。調理法というよりも、素材の選び方の都合もあるのかもしれません。
私が頼んだ牛肉料理。
◇牛ホホ肉の赤ワイン煮込み 色鮮やかなお野菜をまとわせて
こちらは、お肉がとろけるように煮込まれており、仔羊よりも美味しかったです。
おソースは、こちらもお味が濃かったのですが、「赤ワイン煮込み」ということで、お料理自体がお味が濃いめなものですし、さほど気にならずにいただけました。
ただやはり、塩辛さが立ってしまってコクが追い付いていない印象はあり、おソースだけでは食べられないぐらいしょっぱく感じました。
お料理は以上で、ここからがデザートになります。
まずは、アヴァンデセールから。
◇アヴァンデセール
ジュレとカスタードクリームとソルベを重ねたもの。
逆にこちらは、パーツのお味の輪郭がぼんやりしていて、もう少しそれぞれのお味を出してもいいのかなぁと感じました。
そして、こちらが私たちが選んだデザートのメインです。
◇パンペルデュにイチゴのタルタル パセリの香るソルベと共に
フレンチトーストに、フレッシュ苺をカットしたものと、パセリのソルベが添えられていました。テーブルでかけてくださったおソースがパセリとクリームのおソースとのこと。
パセリのソルベは、“パセリそのまんま”でした。お口がさっぱりして美味しいのですが、それ以上でもそれ以下でもなく、「パセリが甘くて冷たい」という不思議な感じで終わってしまいました。
個人的には、素材を加工するからには、そのままいただくよりも美味しくなってもらいたいなぁと思うし、こういうちょっと変わった素材をデザートに使うなら、ポンと膝を打ちたくなるようなハーモニーを期待してしまいます。
メインのパンペルデュは、リッチなブリオッシュ生地で作られており、美味しかったです。
最後に、コーヒーと小菓子。
◇小菓子
抹茶のカヌレに、マカロン、ショコラです。
チョコレートは普通に美味しい感じでしたが、カヌレは中が抹茶ムースのようで重かったし、マカロンのクリームも重たく感じてしまいました。
こういう食後の焼き菓子は、大概お腹いっぱいの状態でいただくので、相当美味しくないと美味しくいただけないような気がします。
飲み物は、主人はコーヒーで、私は紅茶を選びました。
◇コーヒー
◇紅茶
飲み物のお味は美味しくて、コーヒーカップのデザインがおしゃれで楽しめました。
ソーサーに数センチの足が付いていて、まるでカップがソーサーから突き出してしまったかのようなデザイン。こういう遊び心のあるアイテムが加わるのは面白いなぁと思います。
ちなみに、コーヒーやお茶は全てオーガニックだと聞いたことがありますが、特にその説明はなかったので、今回どうだったのかはよくわかりませんでした。
以上がコースの内容でした。
全体的にサービスは良く、気配りもされており、気持ちの良いものでした。特にメーテルドテルらしき方のサービスはなかなかレベルが高かったと思いました。
まだ入ったばかりらしき給仕の方も、スムースさがなく緊張が伝わってはくるものの、頑張っている感じがして、悪くはなかったです。
お皿やテーブルコーディネートもおしゃれだし、食器やカトラリーも一流のものを使っています。
ちなみにカトラリーは全てクリストフルのもの。
銀のカトラリーをここまでキレイに保っているところは、さすがだなぁと感心しました。
主人もクリストフルの銀のカトラリーを気に入ったようで、この後デパートに見に行くことに。
こういう素敵なテーブルは、お家のアイテムにも取り入れたくなるものですね♪
肝心のお料理は、正直なところ、期待したほどではなく・・・。好みもあるのかもしれませんが、何となく過大評価されているようでちょっと残念に感じました。
たまたまパリの本場で美味しいフレンチをいただいてきたばかりで、同じフレンチだったために、無意識のうちに期待値が上がってしまっていたように思います。期せずして、厳しめの採点になってしまったかもしれませんが、かえって、楽しかったパリを想い出させてもらえて、楽しい時間になりました。
主人とも、お料理はまぁまぁだったけれども、かえってパリの食のレベルの高さを改めて実感できたりして、またいつかヨーロッパにごはんを食べに行きたいなぁなんて話しました。
私たちのチョイスで、お味については少し物足りない結果となってしまいましたが、こういう素敵な時間をいただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです♡
この後は、デパートでクリストフルを見たり、嬉しい出会いのお買い物もできました。
この日購入したアイテムは、またもや「買って良かった2018年」にノミネートされそうな勢いなので、別途アップしたいと思います。
[追記]:伝統工芸士 現代の名工 佐藤勝久さんの南部鉄瓶を購入!
それでは、また。